ジャニー喜多川氏のよる数十年にもわたる元ジャニーズJr.らへの性加害問題についての報道が日々地上波テレビや新聞で繰り広げられる中、疑念の目は元ジャニーズ事務所の副社長で今はジャニーズを退社し、新たに芸能事務所「TOBE」を立ち上げた滝沢秀明（41）にも向けられている。

　女性週刊誌「女性セブン」のウェブメディア「NEWSポストセブン」は9月22日付けの「『滝沢秀明は強制的にキスをさせる』ジャニーズ性加害問題当事者の会代表に寄せられた新たな告発」というタイトルの記事の中で、当事者の会の代表・平本淳也氏（57）が自身は被害を受けていないとしながらも、自身のブログにジャニーズJr.から滝沢の”キスの強要”疑惑についてメッセージが送られてきたと証言し、記事の中では滝沢がジャニーズJr,らにキスを強要したのではないかと主張する内容だった。

　こうした疑惑についてNEWSポストセブンが送った質問状に対して、滝沢は弁護士を通じて「事実無根かつ当社および滝沢の名誉・信用を毀損するないようであることは明らかです」と回答。

　後日滝沢本人も自身のSNSであるX（エックス）の公式アカウントで、NEWSポストセブンの記事について「ゆるされない記事」だとし、「今回の記事はあまりにも時間軸のねじれや事実ではない内容があった為、断固として否定させて頂きます」と”キス強要”疑惑に関する記事の内容を完全否定。「やって良い事の度が過ぎている」としてこうした事実と異なる情報の発信について「暴力と同じ」と厳しく断罪した。

　加えて、当事者の会の平本氏も「意図と異なる印象で掲載された」、「本意ではないことにおいて強く反論」したいと記事の内容を否定。「告発」という言葉は使用していないこと、「責めようという気持ち」も毛頭ないということを釈明し、編集部の訂正または削除を要求しているとした。

　今のところ、滝沢側は当該の週刊誌に対して名誉棄損などの法的措置を取ることを表明していないが、滝沢のXへの批判声明の投稿後も別の週刊誌などでもこの疑惑についての記事が出ており、週刊誌と滝沢の間で法廷闘争に発展する可能性もある。