吉本興業が2月5日に急遽公式HPを通じ「一部タレント」の芸能活動の自粛を発表。「コンプライアンス違反の疑い」とし事実関係を調査するとしていた。

　吉本は当該タレントを明らかにせず、ネット上などでは”犯人捜し”が横行したが、その後新聞報道により捜査関係者の情報として警視庁が吉本興業のタレント数名を事情聴取していたことが発覚。お笑いコンビ「ダイタク」の吉本大、お笑いコンビ「９番街レトロ」のなかむらなどの名が浮上した。そして、その後も有名芸人の名が飛び出し、2017年にM-1 グランプリ優勝の「とろサーモン」の久保田や2023年と2024年のM-1 グランプリで連覇を達成した人気お笑いコンビ「令和ロマン」の高比良くるま（30）も巻き込む形で騒動が発展。お笑い業界は芋づる式で次々と発覚する不祥事に戦々恐々としているようだ。

「令和ロマン」高比良や「とろサーモン」久保田は活動自粛や番組出演見合わせも

　人気お笑いコンビ「令和ロマン」の高比良くるま(30)は芸能活動の当面の間の自粛を発表した。高比良は同コンビのYouTubeチャンネルやSNSのX（旧Twitter）を通じてこの件に関して声明を発表し、今回の”オンラインカジノ”をめぐる一連の騒動について、警察から事情聴取を受け2019年から2020年にかけて”オンラインカジノ”に関与したと認めた。その際、「『違法ではない』という認識だった」などと釈明し、2019年ごろに大学時代の友人から「海外の口座から送金して、それでオンラインカジノをやっているのは違法ではない」と聞いたこと、インターネットなどでオンラインカジノに関する広告が出回っていたことなどで、賭博の違法性を認識せず、軽い気持ちで手を出してしまったことをうかがわせた。

　お笑いコンビ「とろサーモン」の久保田かずのぶ (45)も警視庁からの事情聴取を受けており、18日に「この度、困惑されてる関係者様や心配されてる応援者様申し訳ございません」と迷惑をかけていることについて謝罪した上で、「現在の状況など金曜日のラジオで一言喋らせてもらいたいと思います」と詳細については後日説明するとした。

　高比良と久保田のオムニバスバラエティ番組『バラバラ大作戦』（毎週月曜～木曜午前 1：56～ / 金曜午前2：20～・テレビ朝日系）への出演見合わせが発表されており、芸能活動の見合わせや自粛を迫られている。

毎日新聞(2025.2.14)の報道によれば、

「問題は第三者から吉本興業への情報提供で発覚。タレント間の口コミでオンラインカジノ賭博が広がり、中には数百万円を賭けていたタレントもいるとみられる。警視庁は2月以降、関与した疑いのあるタレントを順次聴取し、時期や頻度を調べるなどし、立件の可否を慎重に検討している。」（毎日新聞(2024.2.14)：https://mainichi.jp/articles/20250214/k00/00m/040/260000c）

とのことで、今回の一連の”オンラインカジノ”は芸人関係者の間で広がっている可能性も高く、今後も何人かの芸人関係者らに警視庁の捜査が及ぶ可能性もあり、騒動は今後も拡大する可能性があるという。また、第三者からの情報提供が騒動の発端ということで週刊誌などへのリークがおこなわれる可能性もあり、さらに掛けたお金の総額などの情報や詳細なども明らかになると思われ、今後の情報に注目が集まっている。