デヴィ―夫人の18日のツイッターでの投稿が大炎上している。その投稿は、昨今話題になっている2019年に亡くなったジャニー喜多川によるジャニーズ・ジュニアなどへの性虐待問題について、ジャニー氏を全面擁護・賞賛し、被害者やその中の告発者、加えて彼らを擁護した東山紀之に対して、罵詈雑言を浴びせる内容で、犯罪を擁護しているととられかねない箇所もあり、物議をかもしている。

　デヴィ―夫人は18日のツイート（投稿）の中で「ジャニー喜多川氏の性加害問題が巷で取り沙汰されてもう長い」とはじめ、国連人権理事会の当事者（被害者など）へのヒアリングに関して「全く腑に落ちない」と批判。その後、デヴィ―夫人は「私はジャニー氏をよく知っている」として、「（芸能の世界には）特別な関係性」が存在すると述べ、ジャニー氏のジュニアへのそうした性的な関係性は「（ジャニー氏の）愛」によるものと示唆し、ジャニー氏を完全に擁護した。また、昨今のジャニー氏への世間のバッシングについて「偉大なジャニー氏の異例に対する冒涜」や「日本の恥」と表現し激しく非難した。

　さらに続くツイートでは、ジャニー氏の性虐待を告発した被害者の元ジュニアたちを念頭に、「死人にむち打ちだ」や「なぜ（被害を受けて）すぐに訴えなかったのか」と述べ、被害者たちは嘘をついているのではないかと疑問視するとともに批判。加えて、被害者らを擁護し『ジャニーズ』の名称変更を提言するなどしたジャニーズ事務所の最年長タレント・東山紀之（56）の言動についても「恩を仇で返すとはこのことではないか」と猛批判。

　こうしたデヴィ―夫人の発言に対して、性虐待を告発した元ジャニーズJr.のカウアン・オカモトは、「まだ性について何も理解できていない子供に対して性的な行為を行うのは極めて卑怯です」とし、「その出来事は簡単に打ち明けられるものではありません。もし勇気を振り絞っていったとしてもあなたのような人に否定されるからです」とデヴィ―夫人に反論する内容のツイートを投稿した。

　また、ハリウッドを中心に活躍している俳優の松崎悠希もツイッターで、カウアンのツイートを引用し、「このあまりにも常識的な内容をジャニー喜多川から被害を受けたカウアンさんご本人から言われないと気付けないくらい、日本の『テレビ業界の住人』は『恩の支配』に汚染されてる」と述べ、「『恥ずかしい』？『恥ずかしい』のはあまりにも幼稚な思考のあなたの方だよ、デヴィ夫人」とデヴィ夫人の性加害への姿勢を痛烈に批判した。

　ネット上では、こうしたデヴィ夫人の言動は、性被害者へのバッシングなどのことを指す「セカンドレイプ」にあたるのではないかとする声や、性的な虐待といった犯罪行為を擁護しているように見えるといった批判が相次いだが、一方で「よく言った」のようなデヴィ夫人のジャニー氏擁護の姿勢を賞賛する声もあり、この問題の複雑性や解決の難しさも露呈させた。