元卓球日本代表の福原愛（34）と2021年に離婚した元夫の江宏傑〈こう・こうけつ〉（34）が来日し27日に日本外国特派員協会で緊急記者会見を行った。福原が「長男を連れ去り連絡を絶った」として、日本と台湾の裁判所で民事訴訟を通じ長男の引き渡しを求めていくことを明らかにした。すでに日本の裁判所では、1週間前の20日に子の引き渡しを命じる「保全命令」が出たことを明かした。

福原の江への「会見中止」要求声明

　会見直前には、福原愛が中国版SNSの微博（ウェイボー）に弁護士の名義で、緊急声明を発表。「このたび、江宏傑氏が２７日に国際記者会見を開き、元妻の福原愛さんが『日本に滞在中に悪意を持って連絡を絶った』と糾弾しようとしていることが判明しました」と始め、現在台湾と日本の裁判所で審議が進行中であるとし、「新竹地方裁判所の裁判官は２０２３年３月２７日午前１０時からの法廷において、この家事事件の内容を公にしないよう指示しています。江宏傑氏には、裁判官の要求に違反しないよう強く求めます」と27日に予定された江の緊急会見を中止するよう要求し、メディアを通じ訴えを広めようとする江をけん制していた。

福原・江の結婚から離婚、今回の「子連れ去り」騒動の経緯は？

　卓球の日本代表であった福原と台湾代表だった江は、2016年に結婚し、2017年に長女が誕生、2019年には長男が誕生しSNSなどでは2人の子に恵まれ幸せな家族であったように思われたが、週刊誌の報道で江のモラハラ疑惑や福原の不倫疑惑が報じられ、2021年に離婚していた。ニュースポストセブンの報じた内容によると昨年（2022年）の7月に福原が台湾を訪れ長男を、警察と弁護士立ち合いのもと一時的に引き渡したという。

　福原は長女と長男の2人両方の引き渡しを要求したが、江が拒否したため、やむなく長男だけを連れて日本へ帰国。だが、福原に不信感をもつ江がSNSで「昨日の夜から今まで、（福原は）電話にも出ない、メッセージも返さない、これが子供への優しさと言うのか」と長男を引き取った後なんの連絡もなく、「子の連れ去り」であるということを匂わせる投稿をおこない、これに対し福原もSNSで応戦。

　福原は「1年半も子供に会えない母親の気持ちを誰が理解できるでしょうか？（中略）父親は、子供が母親と一緒にいて安全であることを充分に知っていながら、失踪について冤罪を作り、嘘をつくことを選択するのです」と江を痛烈に非難し、離婚後ますます2人の関係は険悪になり、福原は1か月程度長男を預かるとのことだったが、結局今も福原と一緒に日本にとどまっているとのことで、子ども2人は離れ離れになり、家庭内で「冷戦」が勃発していたのだ。

家庭内「冷戦」からエスカレートで気の毒な2人の子供たち

　今回、江の記者会見への福原の強い反応を見れば、その家庭内「冷戦」が発生していることはおのずと理解できると思う。今回、江やその弁護士を務めている大渕愛子弁護士の記者会見を皮切りにドロ沼の法廷闘争という「熱い」戦争にエスカレートしそうだ。元夫婦2人が互いに罵り合ったり、お互いに攻撃し合うのは自由だと思うが、親の都合で散り散りになって家族が引き裂かれる思いをする子供たちには同情せずにはいられない。

　何よりも子供たちにとって一番の結果が司法の場で出ることを願ってやまない。