岡山県に本社を置き、はちみつを中心に、健康食品や化粧品まで手広く展開する1948年創業の老舗ミツバチ製品メーカー『山田養蜂場』の経営陣の一角の専務の逮捕で揺れている。しかも、盗撮など性犯罪ということで企業ブランドにダメージを与える可能性がある。

　これは、『山田養蜂場』の現社長・山田英生氏の次男で、同社の取締役を務める山田満生（33）が今月の10日に東京都の迷惑防止条例違反の疑いで逮捕されたことによる。山田満生容疑者は、”パパ活”相手の東京都の無職の女性（27）に「あなたの裸は飽きたので大勢の女性の画像がほしい」と述べ、現金14万円を支払い、八王子市（東京都）の入浴施設の脱衣所で何人かの女性の裸を盗撮させた疑いがある。

　山田満生容疑者に盗撮を指示された女性は、盗撮の被害にあった女性が施設側に報告し、警察に通報。女性は先月7日に書類送検されている。女性への捜査を進める中で、山田満生容疑者の関与が浮上し、今月10日の逮捕に至った。

　さらに、山田満生容疑者のスマホやPCなどのデバイスの中に高校生（当時17歳）などの未成年者のわいせつな動画や画像があることも明らかになり、警視庁は児童買春・児童ポルノ禁止法容疑でも捜査を進めている。

　また、入浴施設で盗撮を命令した20代女性については”パパ活”を通じて会い、裸の画像を提供してもらう代わりに35万円ほどの現金を提供していたという。また8年ほど前から、パパ活を通じわいせつな画像や動画を収集していたとしていて、女性の性的な画像を収集することが常習化していたものと思われる。

　山田満生容疑者のあまりに身勝手で愚かな犯行には閉口するばかりだが、それ以上にカネも地位もある人間が、何を血迷ったのか、すべてのものを失ってしまうような行為に及んでしまったのか。そして、そのドロドロとした欲望と”パパ活”が結び付いて、このような犯罪に結びついてしまったと考えると、この犯人の悪辣さはさることながら、”パパ活”という社会の闇の問題にも目を背けることはできない。