人気YouTuberのジュキヤ(24)《チャンネル登録者数:254万人》のある動画が数日前から炎上している。その動画のタイトルは『あみちの動画を持っている男を見つけてボコボコにしてやろう！！！』（サブチャンネルの「ジュキぱっぱ」で投稿）ということで、女性インフルエンサーの「あみち。」の性的な動画が流出した件に関して、ジュキヤが「あみち。」本人と渋谷の駅前でその動画の削除を呼びかけるという企画の動画ですでに60万回以上再生されている（9月1日時点）。

　その動画に1コマで女子小学生と思われる女児2人と同伴していた保護者と思われる女性にもインタビューを敢行。ジュキヤがあみちについて知っているかを尋ねたところ、女児たちはし「知らない」と反応。だが、ジュキヤが自身の名前を女児たちに伝えると興奮ぎみに「あ、知ってる」と笑いながら反応した。そして、ジュキヤは「あみちのハメ撮り動画見たことない？」と女児たちに質問。質問された女児たちが「見たことない」と返答すると、ジュキヤは「見てみな」と動画をみることをすすめる発言をしていた。

　動画の字幕上は伏せ字で「ハ◯撮り」と隠してはいたが、明らかにわかってしまうような表記でかつ、音声上は言っているため、セクハラ的な発言であることは疑いの余地はないだろう。子どもを性的なセンシティブな文脈で利用しているという意味では、「YouTube」の規約的には限りなくアウトと言えるだろう。加えて、女児たちの顔もモザイクもないということからも、青少年の保護という意味からも問題があると思われる。

　そもそも、ジュキヤは度々YouTubeで下ネタ的なコンテンツを出してきた。渋谷などの街頭で女性らにバストサイズを直接聞いて回る動画や、女性に下着の色を聞いて回る動画などが過去にあった。だが、一部の動画、今年の6月23日に投稿されていた動画「彼女持ちの女たちに胸触らせて？と聞いてみたらマジでエグかった」という動画を公開（現在は削除）したが、この動画は「性暴力」や「痴漢」ではないかという批判で大炎上した。女性は怯える様子で、ジュキヤらは聞こえないふりをしてその女性に自分のカップ数を言わせようとしたという。その後、ジュキヤが「測定タイム入ってもいい？」と尋ね、女性は「嫌です」と拒否したにもかかわらず、ジュキヤに付き添っていた男性がその女性にメジャーを当てようとし、女性は恐怖する様子を見せたので、ジュキヤが「ごめん、ごめん、ごめん」などとその場を立ち去るシーンがあった。この動画について、ユーザーなどからは「性暴力をコンテンツ化するのやめてください」などと批判が相次いだ。また、同じくYouTuberのがーどまんは「こいつキモ過ぎるやろ」とし「おもん無い奴って下ネタでしか笑い取られへんからな」と非難していた。

　さらに、7月には”女体盛り”の動画を投稿しこれもまた炎上していた。

　バストサイズを測定していた動画はYouTubeの運営者であるGoogleの日本法人からジュキヤに一応、「事前警告」が出ていて対応してはいるが、「事前警告」はユーザーが意図的でない形YouTubeでポリシー（規約）違反をしてしまった際に出されるものとされていて、ペナルティー（懲罰）はない。

　だが、今回の動画の投稿で、チャンネルがBAN(削除）される可能性も大いにある。YouTubeのコミュニティガイドラインには「YouTubeは、視聴者やクリエイターの保護、特に未成年者の保護に努めています。そのため、ヌードや性的なコンテンツ、自傷行為が児童の目に触れないようにするルールを制定しています」と説明されている。また、「子どもの安全に関するポリシー」のページで「未成年者を成人向けの話題に巻き込むコンテンツ」について「YouTubeに投稿しないでください」とまさしく、今回の女児へのセクハラ発言の動画はYouTubeが定めたポリシー違反の例に合致している。YouTube側としてはまだ確認作業を進めているとのことだが、今回の動画でチャンネルがBANされる可能性は高そうだ。

　ジュキヤの事案以外にも、YouTubeの対応について批判の声も強い。もちろん、クリエイターの表現の自由は最大限尊重されるべきことだが、「迷惑系YouTuber」などが視聴回数を稼ぐために目立とうとして迷惑行為をすることが相次ぐなど、迷惑行為や最悪の場合違法行為を助長するようなことにもなりかねないと指摘されたこともあり、プラットフォーマーとしてのYouTube側の対応も注目される。