日大に驚くべき問題が浮上している。田中英壽元理事長(76)の時代に、田中元理事長に呼び出され叱責され、圧力をかけられやむなく単位を落とした別の相撲部の学生の成績を書き換え単位を認めた事案があったことがわかった。これはフジテレビ系のオンラインニュースサイト「FNNプライムニュース」が報じたもので、現在この件について日大の特別調査委員会が調査中だという。日大の９月に学内の会議で、成績改ざんに関わった教員らが報告したという。

　さらに驚くべきことに、田中元理事長が退任して以降の2022年にも、大学の教員が相撲部の学生２名に対して、単位を出すよう求められ、成績を改ざんしていたとかかわった教員が証言していたという。

　FNN（フジテレビ系）の記者の取材に応じた教員は「断れば不利益が生じるという恐怖心で、改ざんせざるを得ないと感じていた」とし、田中元理事長や大学の職員が田中元理事長の権力や影響力を背景に成績を不正に改ざんしていた疑いが生じている。成績の改ざんが行われていたという事実は、日大の大学ブランドや日大での大学教育自体の信頼を棄損しかねず、加えて田中元理事長の影響力が現在の林真理子理事長（69）の体制でも健在であることを疑わせるものでもあり、今後の日大の特別調査委員会の調査結果に関心が集まる。