11月17日の深夜、プロフィギュアスケート選手の羽生結弦（28）のX（旧ツイッター）への突然の離婚発表に世間は藪（やぶ）から棒のごとくあまりに予想だにしなかったニュースに度肝を抜かれたに違いない。羽生が結婚を発表した8月4日からわずか105日のスピード離婚である。おおまかな離婚の理由として「相手と自分自身を守り続けることが極めて難しく、（メディアや一部ファンの行動は）耐え難いものだった」ためとしている。ネット上では、離婚の理由や責任を追及する声であふれた。

　羽生のXでの投稿に「様々なメディア媒体で関係者に誹謗中傷やストーカー行為、許可のない取材や報道」に思い悩んだ、という文言があったことから、週刊誌やテレビなどの”メディアの責任”を追及する声、一方で過激な一部羽生のファンが羽生選手の結婚相手の一般女性について誹謗中傷しているSNSでの投稿などが多くみられたことから、”ファンの責任”を追及する声もあった。

　だが、離婚発表から日がしばらく経つと、SNS上では冷静に羽生の結婚発表のやり方（交際相手を頑なに明かさなかったこと）やその後の対応に問題があったのではないかという声。メディアや一部ファンの行動はあったかもしれないが、実際のところ羽生と結婚相手の女性の間の人間関係、はたまた結婚相手の女性と羽生の家族の間で何かしら不和が生じたのではないか、という指摘も週刊誌やSNSで出始めた。

　羽生本人からはこの件に関しては離婚発表以降何ら発表などはなく、結局のところ離婚の直接の原因はなんだったのかは関係者のみが知ることとなったが、わずか105日の間に何があったのか。また、もはやアイドルだけでなく、スポーツ選手・アスリート、俳優・女優、天気予報士まであらゆる有名人が”アイドル化”（偶像化）する中で、ファンに対してどうやって自身の”結婚”を伝えるべきかといった難しい問題について、さまざまなことを私たちに教えてくれた一件でもあった。いずれにせよ、羽生や元妻の女性、その関係者にこころ安らかなる日々が訪れんことを願うばかりだ。