3月1日、マクドナルドのハッピーセット（子供向けのハンバーガーセット）のおまけをめぐり、世間を騒がす大きなニュースが舞い込んできた。マクドナルドは、任天堂のアクションゲームが原作の人気ゲームキャラクター「星のカービィ」の小さなぬいぐるみをおまけとしたハッピーセットを2月下旬から3月上旬にかけて販売予定だった。ところが、マクドナルドの「予想を大幅に上回る売上」により、第一弾（2/23~)がわずか1日で完売。第2弾となった3月1日も、早朝のマクドナルドの店舗開店前に列ができ、X（旧ツイッター）のトレンドに”マック激混み”が登場するなど、多くの”カービィ―”ファンが店舗を訪れ、多くの店舗で品切れになり、販売日のうちにマクドナルドが公式HPで「販売終了」を発表するなど混乱が発生した。（予定されていた第3弾の中止も併せて発表された。）

　ただ、その購入者の中にいわゆる”転売ヤ―”が紛れ込んでいたことも、多くのフリマサイトなどで出品が相次いだことなどから明るみになった。彼らの中から1万円など高額で転売する者もあらわれたことで不当に利益を上げようとしているという声や、本当に欲しかったであろう子供たちに行き渡らなくなったのではないかという声など、転売ヤ―への批判の声や非難の声が相次いでいる。

　ただ、そもそもハッピーセットは子どもを主な対象として発売している商品であるから、大人がこぞって熱心に購入して子どもたちに行き渡らなくなってしまっては、本末転倒であるし、その大人たちも大人げないと言うほかないだろう。一方で、マクドナルド側としてもハッピーセットを購入する大人が一定数いることを見越した販売体制を築くべきだったともいえる。いずれにしても、転売ヤーや収集家など大人げない大人たちには自らの行動を顧みてもらいたい。