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【続報中】日大・林真理子理事長らが8日アメフト部学生の薬物事件での逮捕を受け、緊急の記者会見、何を語るのか?

 日大アメフト部における大麻や覚せい剤などの違法な薬物の所持や使用の疑いをめぐり、日本大学の首脳陣に世間から追及の声が上がっている。

 4日には日大アメフト部の学生寮(東京・中野)に家宅捜査が入り、5日には警視庁がアメフト部の3年生の北畠成文容疑者(21)を大麻取締法違反・覚せい剤取締法違反(所持)で逮捕するなど、事態は大きく動き、日大に対しては「証拠隠滅」の疑いや理事長ら首脳陣による監督責任を問う声もある。

 そうした中で8日の記者会見で林理事長や酒井学長などがどのような発言があるのか、メディアや世間の注目が集まっている。

記者会見をおこなう林真理子理事長の写真(日大HPの「理事長の紹介」ページより)
記者会見をおこなう酒井健夫学長の写真(日大HPの「学長の紹介」ページより)
今回の日大アメフト部薬物事件の舞台となった東京都中野区にあるアメフト部の学生寮の写真(グーグルマップからスクリーンショットしたもの)

【続報】林真理子理事長・酒井健夫学長は何を語ったのか?

会見は予定通り15:00に開始、冒頭林理事長が謝罪・一礼「

林真理子理事長は会見場に姿を見せ、会見冒頭に「この度、本学アメリカンフットボール部、学生寮で大麻取締法違反、覚醒剤取締法違反の容疑で家宅捜索を受け、学生が1人、逮捕されました。大変遺憾で、理事長として深く受け止めるとともに、本学の学生、生徒、卒業生、保護者、関係者の方に多大なご迷惑と心配をお掛けしたこと、私どもが正式に説明するまでに時間を要しましたこと、心から深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

 また、記者会見場には林理事長と酒井学長、競技スポーツを主に担当している沢田康広副学長の3人が並んで記者会見を行った。 

 会見場に入場した際に、林理事長らは深々ろ一礼し、それぞれの発言で学生や保護者、関係者や世間に対して謝罪の言葉を述べた。

 

林理事長、当初の騒動を否定した発言を釈明、「理事長の蚊帳の外」説に反論

「発言した時点では、違法薬物かどうか警察に確認を進めていただいていた。その時点では確認を受けていないという趣旨でした。言葉足らずで軽率であったと反省しております。旧体制の人材が残り、お飾りとの評価を残念に感じております」

とメディアで報じられている林理事長への評価について残念であることを示しつつも自身の発信の仕方について反省した。

薬物の発見から警察への連絡までの「空白の12日間」についての説明は?

 酒井健夫学長の説明に移り、7月6日の日大の調査でアメフト部寮から見つかった錠剤や植物片について、大麻や覚醒剤だったことは、警視庁が学生寮を捜索した8月3日に把握したと明らかにした。この間、部員らへの聞き取り調査や持ち物検査をおこなったと説明。

 酒井学長は「聞き取りを行ってからまとめて警察に相談する考えだった」と述べ、先月6日の薬物と思われる物品の発見から警察への情報の提供がおこなわれた18日までの、いわゆる”空白の12日”については大学内部での調査に不可欠な時間でありかつ薬物であることは認識しておらず問題はないという認識を示した。

 

 

記者会見全文(冒頭の説明部分)

司会者 :

 それでは、会見出席者の紹介をさせていただきます。林真理子学校法人日本大学理事長でございます。酒井健夫日本大学学長でございます。澤田康広日本大学学生就職・競技スポーツ担当副学長でございます。

 最初に林理事長より、冒頭ご挨拶をさせていただき、そのあと本学の教学を総括しております、酒井学長より詳細な経緯についてご説明いたします。それでは最初に、林理事長よりご説明いたします。林理事長お願いいたします。

林真理子(日大理事長):
 本日はお忙しいところ、お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。学校法人日本大学理事長林でございます。


 この度、本学(の)アメリカンフットボール学生寮(が)大麻取締法違反および覚せい剤取締法違反の容疑により、警察から家宅捜索を受け、同容疑により学生が1人逮捕されました。このことは、大変に遺憾であり、理事長として深く受けとめるとともに、本学の学生、生徒、卒業生、保護者の方々、そして関係者の方々(に)、多大なご迷惑とご心配をおかけしたこと、またこの問題に関しまして、私どもが正式に説明いただくこと(場)を設けました際に、時間が要しましたことも併せて、心から深くお詫び申し上げます。それでは着座にて失礼させていただきます。(理事長ら着席)

林真理子(日大理事長):
 先般、メディアの取材に対し、「違法薬物は見つかっていない」とした私の発言により混乱を招いてしまいました。その発言をした時点では、学生寮で発見されたものが、違法な薬物なのかどうか。警察において確認を進めていただいていたところであり、本学としては、確認の結果について連絡を受けていないという意図の発言でございました。


 8月2日に私が皆様からの囲み取材を受ける直前まで、担当副学長、担当常務理事などと会議を行い、同日、16時18分付で、現時点では一部マスコミに報道されているように、

「本学アメリカンフットボール部の寮内において、違法な薬物が発見されたとの事実は確認できておりません」というコメントを文部科学記者クラブにニュースリリースいたしました。

 リリースに記載した内容をお伝えしたつもりでございますが、確かに私の発言は言葉足らずで、唐突であったと本当に反省しております。

 

 昨今、理事の中に、旧体制の勢力が残っていて、私がお飾りの理事長であるという報道がなされているようでありますが、そのような評価を私はとても残念に感じております。

 

 私はこれまで、日本大学の卒業生であることに誇りを持って生きてまいりました。しかしながら、数年前、大切な存在である母校に対する社会の信頼が不祥事によって地に落ちることとなりました。そのときに経験した悔しさ、歯がゆさ、憤りは昨日のことのように思い出されます。

 

 在校生や卒業生にかつてのような誇りを取り戻してほしい。その一心で微力ながら、これまでの経験を生かしてお役に立てればと次長に就任いたしました。そして人事を刷新し、志を同じくする理事や教職員たちとともに、この1年、ガバナンスの確立に全力を尽くしてまいりました。

 

 どこまで達成できたかわかりませんが、皆で作り上げてきたガバナンスに対し、相変わらず「欠如している」とか、「旧体制と変わらない」と評価されることは誠につらく残念でなりません。

 

 もちろん着手してまだ1年と少しですので、完全なものには至っていない部分もあったかと思いますが、今後、より一層ガバナンスを強化していくために、報告情報伝達体制を精査するなど、引き続き、仲間たちとともに日々真摯に努めてまいりたく考えております。

 

 私が理事長の職をお引き受けしたときの志である、在校生および卒業生の誇りを回復し、日本大学に対する社会からの信頼を取り戻す。そのための取り組みを最後までやり抜く覚悟に変わりはありません。改革の再出発として、まず、今回の問題について真摯に取り組み、大学を挙げて、原因究明と再発防止に全力で尽くしてまいります。また、今後も警察の捜査を全面的に協力してまいる所存です。


 最後となりますが、今回の事案により、ご心配をおかけしている多くの皆様に改めてお詫びを申し上げます。

司会者:
続いて、本学の教学を統括しております。酒井学長よりご説明いたします。酒井学長、お願いいたします。

酒井健夫(日大学長):
 はい。学長の酒井でございます。本日はお時間をいただきありがとうございます。昨年7月に発足しました新体制は、これまでの古い体制と決別し、コンプライアンスを重視・徹底し、日本大学のガバナンスを健全化することに、全力で努めてまいりました。

 

 特に、理事会および学部長会議の議事録、議事要旨また、理事長および学長の業務評価を公表公開するなど、積極的に情報を公開し、社会に開かれた大学を目指してまいりました。

 

 さらに、理事の女性比率を向上させるなど大学の体質改善を図り、また教職員が一丸となって、「自主創造」と「個の尊重」と「『全』の創出」、「総合知」、自律性と自主性、競争力と協調性を育む教育を実践し、個人の自由と人権に配慮し、ダイバーシティを推進するなど学内改革を進めてまいりました。


 こうした中で、アメリカンフットボール部学生1名が、8月5日に大麻取締法違反および覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕という不祥事が生じました。この事態を厳正に受けとめ、深くお詫びを申し上げます。(一礼)本日は、この問題につきまして、本学が把握している経緯をご説明させていただきます。

 まず、今年の6月30日警察の方から、アメリカンフットボール部学生寮で大麻が使用されている可能性があるとの連絡がございました。その日のうちに本学としては、副学長と競技スポーツ部長が、アメリカンフットボール部の学生寮を視察いたしました。

 

 違法な薬物と思われるものは、発見には至りませんでした。7月6日に再度、警察より同部内で大麻疑惑について指摘があり、その際に(警察から)大学の意向を確認されたことから、(日大として)「大学で調査をさせてほしい」と申し出ました。

 警察の方からも、「まず大学の調査に委ねたい」と言われましたので、同日中に学生寮で11名の持ち物の検査と、3名のヒアリングを開始いたしました。なお、7月7日から7月27日までの間に、(アメフト部の)寮生のヒアリング23名、持ち物検査16名、元寮生のヒアリング10名の調査を行いました。

 7月6日の持ち物の検査では、所有者不明の細かい茶葉のようなものがわずかに付着した小さなビニール袋と、内容が不明の容器といった不審物を発見いたしました。その後、7月18日に警察に対し、途中経過の報告と相談をいたしました。

 持ち物検査を開始してから再度警察に相談するまで12日間が経過しておりますが、これは不審物を発見した時点では違法薬物あるとの確証がなく、ヒアリング調査を進めてからまとめて警察に相談しようと考えたからであります。

 どうかご理解をいただきたいと思います。調査経過と、警察への相談につきましては、翌19日に副学長より理事長と学長である私に対し報告がございました。そのヒアリングの調査経過を受けて、7月19日に警察の方が本学にお越しになり、翌20日に学生寮の発見された不審物を押収して、違法な薬物かどうかを鑑定することにいたしました。

 そして、先週の8月3日には、報道でもありました通り、大麻取締法違反と覚醒剤(取締)法違反の容疑で、学生寮が家宅捜査を受けることになり、5日には本学の学生1名が同容疑で逮捕されたという次第でございます。

 なお、押収された不審物が違法な薬物あることが判明したことにつきましては、本学が警察より連絡を受けたのは、家宅捜査を受けた8月3日の午後でございます。

 

 また、同日、大学本部に危機管理実務委員会を設置し、事件の経過、アメリカンフットボールの指導体制、学生の生活環境、事案の学生と、発覚状況の把握、また、各部、各校(の)学生、保護者への情報共有化を図りました。

 
 ここまでが今回の問題の経緯でございます。次に、昨年にも大麻使用の情報提供があったとの一部報道について、本学の見解を説明させていただきます。まず、情報提供があったことは事実でございます。

 

 昨年10月25日に開催されたアメリカンフットボール部の保護者会の開催後に、部長を初めとする指導人に対し、保護者の方から、学生寮内で大麻を使用していないか調査するようにご依頼がありました。指導陣は、部員121名に対して、10月30日から11月6日に聞き取り調査を実施いたしましたが、その際には、大麻を使用した事実は確認できませんでした。

 その後、11月下旬にアメリカンフットボールの所属する学生1名から、大麻と思われるものを、7月頃に吸ったという自己申告が指導陣に対してございました。

 

 この申告についてアメリカンフットボール部としては、警察関係者に相談いたしましたが、本人からの申告のみで物的証拠がないことや4ヶ月という期間が経過しており、吸ったとされるものが大麻かどうか確認できないことから、事実の立証は困難であるとの回答がございました。

 一方で、自己申告した学生に関しては十分指導するよう、警察関係者よりご指導があったため、本人に対してはアメリカンフットボール部の判断で、部の指導陣より「厳重注意」をいたしました。なおこの件に関しましては、昨年12月1日に同部の監督から、本学の競技スポーツ部への報告がございました。

 

 また同日に、警察より本学競技スポーツ部に対し、アメリカのフットボール部で対話が使用されている疑いがあるとの情報の提供があった旨連絡がございました。その際、警察としても真偽が不明のため、「薬物に関する講習会行って対策したい」(という)申し出はございました。

 10月10日に警視庁の方を講師にお招きし、同部学生に対して、薬物乱用防止講習会を開催いたしました。以上が、昨年の情報提供に関する経緯でございます。

 

 今回、一連の問題に関しまして本学としても引き続きアメリカンフットボールの監督コーチの指導者、並びに退部した者を含む部員全員から聞き取り調査を実施中でございます。同部につきましては、全体練習を控えさせておりましたが、8月5日の同部学生の逮捕を受け同日に無期限活動停止といたしました。この調査を含め、本学といたしましては、今後も警察の捜査に全面的に協力するとともに、大学を挙げて、原因究明と再発防止に全力で取り組んでまいります。


 薬物使用の有害性、危険性、反社会性は明らかであり、今後の調査でさらに法律に反する不適切な事実が確認された場合は、警察とも密に連携し、厳正に対処する所存でございます。

 

 また、薬物乱用防止に関する啓発活動の拡充についてもおこなってまいります。今回の問題については、警察の捜査に協力する中で、様々な経緯の確認に時間を要し、本日の記者会見開催となりましたことをお詫び申し上げます。

 また、本学の学生、生徒、保護者、卒業生の方々を初め、関係者の皆さん方に、多大なご心配とご迷惑をかけましたことに改めてお詫びを申し上げます。就職活動をされている学生の皆さんには、不利益が生じないよう、教職員が一体となって全力でサポートする体制を構築してまいります。以上でございます。(一礼)

質疑応答部分の全文

司会者:
それでは、これから質疑を受けたいと存じます。ご質問のある方は、その場で挙手をお願いいたします。私の方から指名させていただき、係の者がマイクをお持ちしますので、ご発言される方におかれましては、会社名と氏名をおっしゃっていただいた上でご発言いただきますようお願いいたします。なお、本件は競技スポーツ部の事案であるため、教学を統括する学長および副学長が中心に回答いたします。冒頭に申し上げました通り、終了時刻は17時をめどとさせていただき、できる限り多くの会社からご質問をお受けしたいと考えておりますので、大変恐縮ではございますが、ご質問はお1人様1つとさせていただければと存じます。
また、同(報道)機関で(につき)お1人が代表してご質問していただきたくお願い申し上げます。何とぞ、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。それでは、ご質問のある方は挙手をお願いいたします。それでは真ん中の列一番後ろの男性中央の方お願いいたします。




フジテレビの矢上記者:
失礼しますフジテレビの江上と申します。林理事長に伺いたいんですけれども、先ほど学長から、経緯の説明がありました。空白の12日間と言われている警察に届け出るまでの期間なんですけれども、ヒアリングを優先したというようなことでしたけれども、これ話して対応が適切だったのかという点。それから理事長自身は、いつ、どこまでこうした一連の問題について報告を受けていたのかというのを聞きたいです。


林真理子(日大理事長):
はい。私はこの件に関しまして18日に父兄からの、父兄の方という方から手紙を受け取っておりましたが、13日に担当の者から写真を見せられておりました。それは空の缶とおぼしき物の写真でございまして、今ちょっとこういう問題がちょっと進んでいるというようなことを聞いておりましたので、その18日の父兄からの手紙が来た時には、すぐに所属部署の長およびこの手紙をちょっと精査してほしいということで、渡しました。その経過につきましては澤田副学長からあると思いますので、よろしくお願いいたします。


司会者:
それでは澤田副学長、よろしいでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):

はい。あの理事長への報告は、今理事長が申し上げました通り、7月の13日に行っております。その際、学生から預かってきた物の写真を、理事長にもお見せしたということでございます。

林真理子(日大理事長):

(質問の趣旨は、)そのあとの11日間のヒアリングが適切であったかということでございますか?その質問は、そのヒアリングは長すぎるということでございますか?ということで(いいですか)?

フジテレビの矢上記者 :
あの、警察からも大麻疑惑ということが話が出ていた中で、茶葉のようなものが付着したビニール袋が見つかってる時点でこれはもうすぐに届け出るという判断をすべきではなかったのかなという点、どうお考えでしょうか?

林真理子(日大理事長):
これは沢田先生(から)お願いします。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
私からご説明をさせていただきますが、よろしいですかね。あのそもそも、まず学長が説明をされましたように、本件は6月末に警察からアメフト部の(学生)寮において大麻使用の噂があるということの情報提供を受けたところから、大学の調査を開始しようとしたところであります。

その後さらに7月6日にも警察から同様の指摘を受け、その際に、大学ではどのように考えるかということを(警察に)尋ねられ、昨年12月に(薬物乱用防止の)講習会をやってもらっていたような経緯がありましたので、まずは大学において徹底した調査をさせてほしいと言ったところ、警察においても、「ではとりあえず、大学の調査に委ねたい」という話をしていただきました。

その時に警察から言われたのはですね、「もし犯罪事実、大麻の所持等の犯罪事実が認められたような場合、その者(学生)について自首をさせてほしい」というようなことを言われました。私としてはもう当然のことながら犯罪事実を発見したような場合には、隠蔽しようなんていうことは全く考えておらず、必ず本人に反省を求め、(警察に)自首をさせたいという風に考えておりました。

そのような経緯で始めた調査でありましたが、その7月6日に大学の寮において検査およびヒアリングを始めたわけでございますが、その時にも、いきなり学生の荷物を勝手にひっくり返したというようなことはなく、学生を集めて、私の方でこのような経緯で調査を始めるんだという話を致しました。

その上で、「(学生の)同意承諾のもとで荷物を見せてもらう」ということを言い、「どうしても見せたくないという者に対して強制的に見るということはしない」ということを話した上で、その日に寮にいた者(アメフト部学生)について、荷物の検査をいたしました。
荷物の検査をした際、ある学生の所持品の中から、本件で問題となったもの(薬物反応の出た錠剤や植物の細片)が発見されたということであります。本件でその学生から発見されたブツ(薬物と思われるもの)について最終的に警察で鑑定をした結果、大麻である植物細片、植物片ではなくて植物細片ですね。細かい片であります。(覚せい剤が)0.19mgと、覚醒剤の成分を含有する錠剤であったということが鑑定結果として明らかになったわけでございますが、7月6日に私が発見をした際には、ある入れ物にそのようなものが入っていたわけなんですが、大麻であるという風に鑑定をされた小さなビニール袋、いわゆる”パケ”(覚せい剤や薬物を入れるための小分けビニール袋のこと)と呼ばれているものでありますが、その中に入っていたのは見た感じ非常に微量で細かく、あの言い方悪いですけど、カスのような感じに見えました。

 ですから、これ自体が明らかに大麻であるという風には、はっきりとはわかりませんでした。ただ、大麻の疑惑があるということで、まあ大麻のカスなのかもしれないという風には思いました。え、その時に発見というか私の方で認識をできたのは、それだけのことであって、後に警察で鑑定をした覚醒剤の成分を含有する錠剤については、その(大麻の植物細片が入った)パケ等の下というかですねそれ以外のところにあって、パケを見た時にその入れ物の中のものはもう触るべきではないと思いましたので、全く触っておりませんので、中に何が入ってるかというのを詳細に確認はいたしませんでしたので、錠剤についての認識を持つことができませんでした。

 ですから、あるとしても、大麻かなという程度の、程度というか、その認識で7月6日に学生から荷物を預かってきたわけであります。すぐにその段階で警察にその物を引き継いで鑑定依頼をするということをしなかったのは、先ほども申し上げました通り、まずは発見できたような場合、もしそれが大麻であったらですね、当然、犯罪事実(としての)大麻の所持ということが認められるかと思いますので、学生にきちんと反省をさせて、自首をさせたいという風に考えていましたが、当日7月6日の日(に)、本人のヒアリングを行いましたがその日には、まだ自首できる状況ではないという判断に至りました。そのためすぐに警察にブツ(薬物と思われるもの)を引き渡すということはいたしませんで、大学本部に持ち帰り、大学本部において私の責任のもとで保管をいたしました。

 これについては翌日(酒井)学長にも報告した上、さらにその日、翌日7月7日以降、本人のヒアリングを含め、その他寮生へのヒアリング、それから荷物検査等も続行をしておりました。その後7月、中旬に近い時期というのはですねちょうど大学が7月(で)、前期が終わる時期でありましたので最後の授業のコマないしは、授業内試験が行われる時期でありましたために、日中にヒアリングをするということはできませんでした。
そのため、夕方以降、6時ないしは午後7時以降にヒアリングをしなければならず、それも学生の授業や試験の都合を聞きながら可能な範囲でやっていたということで、1日せいぜい2人3人程度しかヒアリングができず、なかなか進まなかったというところもございました。
そのように、当然学生の学業優先でございますから、そのような状況で調査を続けていたため、すぐに鑑定のために、警察に引き渡すということができなかったということでございます。18日に至り、先ほども理事長が説明しましたように理事長のところに、父母会を名乗る、語る者から手紙が参りました。これマスコミ等にも送られてるかと思いますが、そのようなこともありましたので、私の判断でまずは警察に中間的に報告をしなければならないだろうという(風に)考えその時点で警察の方に連絡をし、現在このような状況であるということや、このような手紙が理事長に来たことをまた学生からこのような所持品(薬物と思われるもの)を預かっているということについても報告をしました。

翌日19日に警察が大学本部においてその所持品(薬物と思われるもの)について確認(・艦定)をした。という経緯でございます。以上でございます。

フジテレビの矢上記者 :
ありがとうございました。あので、その、最後の質問なんですけど林理事長はその対応は適切だったという風にお考えでしょうか?

林真理子(日大理事長):
はい、考えております。

フジテレビの矢上記者:
ありがとうございました。




司会者 :
はい。それでは私から見て手前の率一番前の方お願いいたします。

ニコニコ動画の長野記者:
ニコニコ動画の長野と申します。よろしくお願いします。今回ですね、ただいまの副学長のご説明で始まって初めてわかったことが多いんです。一方で、会見の開催が遅れたこともあってですね、大学側が隠蔽しているのではないかという疑念が広がったのは、これも事実だと思います。
(それ)で、理事長にお尋ねしたいんですけども、隠蔽したという疑念を与え持たれていることについて、率直な思いをお聞かせください。文学者でもいらっしゃるわけですが、これ、今後どう挽回していかれるのでしょうか?

林真理子(日大理事長):

あの、はい隠蔽と言われることは非常に遺憾でございまして、間に第2土曜日と日曜日が挟んでおりましたし、私どもはまだ情報もきちんと把握しておりませんでした。きちんと皆さんに対応するためには、これだけの期間が必要でございまして、隠蔽と言われる言葉がですね一体どこから出てくるのか私は全くわかりませんけれども、警察と協議していることでございますから、もちろんこちらからお伝えできないことも多々ありますけれども、私どもの方は、どれとどれを喋ることができるかということもきちんと精査しなければ、捜査に影響が出てしまうということもきちんとご理解いただきたいなという風に思っております。
そして、ですね、私が最初に対応したわけでございますけれども、はっきり申し上げまして、非常に誤解を招くようなことが多くありましたので、しばらくこういう風なきちんとした記者会見で皆様方にお話した方がいいと思いまして、このような場を設けさせていただきましたが、記者会見をするということは、早く皆様にお伝えしていたと思いますので、隠蔽という言葉を使われ、お使いになるのは非常に遺憾でございます。

司会者:
それでは続いて、それでは真ん中中央の…
(林理事長が遮る形で…)
林真理子(日大理事長):
学長の方から…。

酒井健夫(日大学長):
あの追加発言させていただきます。え、7月6日からずっと警察と副学長が連携をとりながら進めてきてたんです。ですから、その間はわからなかった。実際に8月3日になって、この物(薬物と思われる物品)が大麻の植物片である、それから覚醒剤の成分が含まれているということがわかった。ですから理事長が2日の日にお話したことについては、隠蔽でも、それから間違いでもなかった。事実をお話されたという風に私は理解しております。

司会者 :
続いて、真ん中の列中央部の手を上げている方に、マイクを回していただいてよろしいですか。

毎日放送の石田記者 :
毎日放送の石田と申します。林理事長にお伺いしたいことがございます。8月2日の囲み会議でのご自身の発言に関しまして、先ほどでは文部科学(記者クラブ)に送ったリリースに記載した内容を喋った通つもりであったが、言葉足らずであったというお話でございました。ただ、私どもがその違法なや物が見つかったかとかそういうことは一切ございませんという言葉を受け止めた時には、学生の潔白を信じているんだなという風に受け止めた人が多いかと思います。
これまで言葉を生業にしてこられた理事長がですね、このような言葉足らずの発言をされるということが、私どもとしては非常にちょっと違和感を感じているところでございますが、どうしてそのような発言になってしまったのかを答えられる範囲でお答えいただきたいことと、それから、(林理事長は)、「(林理事長に対する)「お飾り理事長」の評価を大変残念に思う」というご発言がございましたが、適切な情報が適切な時期にご自身に届けられていたというご自覚はあるということでよろしいでしょうか?

林真理子(日大理事長):
はい。最初のご質問にお答えしたいと思っておりますけれども、私は本当に、ギリギリまで学生の潔白を信じたいという気持ちでいっぱいでございました。そして祈るような気持ちでですね茶葉と思われるものが、何とか大麻でないようにというそればかりを考えておりましたので、そのような発言になったと思っております。
そして、ですねその時に皆さん、ちょっと皆さん思い出していただきたいんですが、その前に、「大麻汚染ということはありませんか?」と、ちょうど週刊誌の見出しになりました(というような)ご質問がありましたので「私はそういうことはありません。一切ござございません」と非常にそこできつく否定をいたしましたが、それが全体の否定のようにとられることがあります。
(完全否定に)とられるように、テレビで見ていると私もちょっとびっくりするようになってしまいましたので、それはきちんとここで説明したいと思っております。それから「お飾り」(の理事長)ということで、適切な情報が上がっているかということに関しまして、ここで皆様にご理解いただきたいのはですね、あの学長と理事長とは役割分担がございまして、まず、学生のことですぐに上がってくるのは、学長の方に情報は上がってまいります。
そして学長で精査して、そしてよほど重要なことになりますと、私の方に情報が上がってきまして、学長とそこで相談をするという、これが大学の本来のシステムでございますので、私は今、今まで非常に適切な時に適切な情報を上げてもらっているという風に自覚しており、認識しております。
あの、全く私に情報が上がっていないというそういうような報道は(事実では)ございません。ただ、学長の方が先にそれを知るということはこれは大学という組織の中で当たり前のことだと私は考えております。よろしいでしょうか?

毎日放送の石田記者 :
はい、ありがとうございました。




司会者 :
続いての質問それでは、私から見てて前の列の後ろから2番目の中央側の白いワイシャツを着ている方、そうですね中央の出口に近い方。

テレビ朝日(報道ステーション)の井沢記者 : テレビ朝日、報道ステーションの井沢と申します。林理事長にお伺いします。去年の薬物使用に関しては、その時点で林理事長にも報告が上がっていたということでしょうか?

林真理子(日大理事長):
はい。それは最近知りました。それはですね、先ほど澤田副学長の話にありました通り、私の方に上がる事案ではないという風に、澤田副学長が認識したと思っております。それは別に、私は情報が上がってこないということではなく、最初に澤田副学長が言いました通り、こういう情報があったけれどもどうかということを沢田副学長は講習会とそういうことになりましたので、そこできちんと処理しておりますので、私はそのことを最近聞きましたので、その時点では聞いておりません。

テレビ朝日(報道ステーション)の井沢記者 :
その対応は適切だったということでしょうか?

林真理子(日大理事長) :
はい、適切だったと思っております。いきなりですね、それは、澤田副学長がきちんと警察の方と相談し、いきなり学生の、例えば持ち物検査とかですね、尿検査などという事は、大学生のプライバシーに関することですから、そういうことはあり得ません。そこで、きちんと講習会を開いたということは、私は適切だったと思いますが。

澤田副学長。その時点で講習会ということでよろしいですよね。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
12月に講習会を実施しております。

テレビ朝日(報道ステーション)の井沢記者:
去年、大麻を使用した部員というのは、今月逮捕された部員は別の部員ということですか?

林真理子(日大理事長):
それにつきましては、澤田副学長からお答えさせていただきます。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
それについては、捜査に関わるので、ちょっとお答えを差し控えさせていただきます。

テレビ朝日(報道ステーション)の井沢記者:
去年の時点できちんとした対応ができていれば、今年のようなこと(薬物事件)は起きなかったのかとかそういったことには考えられませんか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
私からでよろしいですね。昨年は昨年で、部として適切な対応をしていたかと思いますが、さらに別の対応を取っていれば、どうなっていたかというのはよくわかりませんが、場合によってはあの、変わっていたこともあるかもしれないとは思います。

テレビ朝日(報道ステーション)の井沢記者 :
最後に林理事長にお伺いしたいんですけれども、去年(日大理事長に)就任されて、これから日大のガバナンスを改善されていくと(去年就任時)言った上で、実際に大麻を使用した人がいたという情報が去年の段階で自身の耳に入ってこないというのは、ご自身として(ガバナンス上の)問題はないと考えていらっしゃるということでしょうか?

林真理子(日大理事長):
ですから、そこでは澤田副学長が対応しておりますので、私はそれで適切だったという風に思っております。

テレビ朝日(報道ステーション)の井沢記者 :
わかりました。ありがとうございます。



司会者 :
続いて、私から見て一番奥のレーンの前から2列目の女性お願いいたします。

TOKYO MXの森田記者 :
TOKYO MXの森田と申します。副学長に伺います。去年(薬物のしようについて学内から)情報提供がありそして本人から「大麻を吸った」と申し出があり、そして警察に相談した事実については、保護者にはこうした事実は伝えたんでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
すいません、(記者が)いくつも言われたので(すが)、どの事実ですか?

TOKYO MXの森田記者 :
去年、情報提供があった時点ですとか、また本人から「大麻を吸った」と連絡があった時点などについて、心配していたと思います保護者などには伝えたんでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
去年の情報提供というのは、講習会をするに至った警察からの情報提供ということでしょうか?

TOKYO MXの森田記者 :
はい。そうです。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
それは講習会の翌日に、保護者会を開いて説明をしております。

TOKYO MXの森田記者 :
ありがとうございます。




司会者 :
それでは他の方。こちら私の手前のレーンの一番前の男性の方お願いします。

フリーライターの森沢氏 :
フリーライターの森沢と申します。よろしくお願いします。えっとですね、先ほどの質問に関連するんですけれども、去年の11月下旬にですか、去年の7月頃に「大麻を吸った」というような、いわゆる自白に近いような話があった、あってそれをそれで警察に通報したということになりますよね。それを警察の、警察側から「その講習を開けと開いてはどうか」という風な提案があったので、それの講習会を開いたと。この事実に間違いはありませんか?
それと、実はこの「大麻を吸った」という情報提供そのもの10月ではなくて、それよりもっと以前、少なくても、去年の7月ぐらいに情報提供があったんじゃありませんか?で、もう一つ言えば、警察に相談するような案件で、しかも大麻を吸ったという事実が、ご本人からあるような案件を理事長が知らないというのは、これはやっぱり大学全体のガバナンスとしての問題があるんではないか?という風に思います。そこについてお話伺いたいと思います。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
まず本人、(薬物を吸ったという)自己申告のあった事案について警察に相談したら、それがその時に講習会をやったらどうかと言われたのか?というご質問ですか?一番最初の質問。

フリーライターの森沢氏:
ちょっと、その時にということではないですけどその後、ということですね講習会を開いたっていうことは?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
時系列的にはそういう時系列です。

フリーライターの森沢氏:
そうですねはい。警察側から講習会を開くようにという風に言われたということでいいですか。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
(警察側から)開くようにというが開いてはどうか?(薬物乱用の防止のための)講習会などをやって、まずは先手を打ってはどうか?というような、要するに何か(警察として)今捜査ができるということではないので、講習会なんかをやって、もし何かやってるような人がいるとか、(薬物に)興味を持ってる人がいるんであればそういう様なこと(薬物の使用)を防止したらどうかというようなお話でした。

フリーライターの森沢氏:
警察はそれで済ませようとしたっていう風に考えればいいんですか。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
いやそれはよく、あ、すいません、それはよくわかりませんが、まずは講習会なんかやってはどうですか?我々(警察)が講師しますよ、というお話をいただいたんです。

フリーライターの森沢氏:
はいはい。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
その時に何か(大学として)調査をしたらどうかとかそういうお話はなかったもので、まずはじゃあ講習会開いてくださいということで講師をお願いしたと、そういうことです。

フリーライターの森沢氏:
「(アメフト部の学生が)大麻を吸っていた」という事実、または、今回この生徒を知っていたという事実なんかも警察には伝えたわけですか?そうですよね?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
あの、講習会について、申し出を受けた警察官と、その自己申告のあった時の話とはまた別の話、ですので。

フリーライターの森沢氏:
警察は全体として講習会を開いてはどうかという大学に伝えたわけですよね。それはそのもとになったのは、つまり元々「(学生の大麻を)吸った」という自供に近いものがあった。だから、警察に相談してその上で講習会で、それでもうそれ済ませてしまったっていう話に聞こえるんですね。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
いや、すいません。はい。そこら辺がですね、誤解を受けてはいけないところで時系列的にはそうではありますが、自己申告を受けたものについて警察関係者に相談をしたと申し上げておりますが、それと、講習会をやってはどうかという警察での申し出はまた別の話ですので。

フリーライターの森沢氏:
別の話ですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
はい。

フリーライターの森沢氏:
それがそれが因果関係となって、講習会を開いてはどうかってなったんじゃないですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
そうではないと理解しています。

フリーライターの森沢氏:
では、別に理由って何ですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
はい?

フリーライターの森沢氏:
別の理由なんですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
その時も警察では、(日大において)大麻(使用の)の噂があるから、また大学生に蔓延してるからと、そういうようなお話でした。

フリーライターの森沢氏:
噂があるからということだけで、講習会を開けるかどうかっていうことですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
そうです。

フリーライターの森沢氏:
そこも含めて、大麻を吸ったという事実を警察が把握してるわけだから、(警察が)把握している事実も踏まえて、さらに、大麻の情報(学生が吸っているという自己申告)があるから、それで講習会を開きたいられたらどうかって警視庁が言ったと、いう風にとらえた方がいいのか?どっちなんですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
そうではございません。(警察側から)講習会については噂があるからということで、まず講習会をやってはどうかと申し出を受けたと、そういうことでございます。

フリーライターの森沢氏 :
そうすると、その「(学生が)大麻を吸った」っていう事実は、警察はその時点で不問に付したということですか?例えばそういう事実があった時にね、家宅捜索でもいいし、それは警察にまず預けて、警察に捜査をしてもらうなり、すべきではないですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
すべきか…警察がどう動くかわかりませんが、その時点で講習会の話の時にはその大麻を吸った(とか)吸わないという事実とは無関係に講習会の話を受けたわけなんであって。

フリーライターの森沢氏:
無関係ですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
我々は無関係、少なくとも私は無関係であると認識をしています。

フリーライターの森沢氏:
講習会ってのは、こういう講習会って他にあるんですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
こんなのはいくらでもやっています。他の大学でも他の大学でもいくらでもやってると警察からは聞いています。

フリーライターの森沢氏:
それはその大麻の利用あるから、講習会をするということですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
大麻だけではないと思いますが薬物全般に関してですね。

フリーライターの森沢氏:
(学生が)大麻を吸っているという情報があるから講習会をするという形ですね?それで他にもたくさんあるということですね?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
大麻かどうかはわかりませんが、薬物全般に関していろいろな噂があったり、若者に蔓延していてですね。検挙者も多くなっているから、警察側も大学生を中心にそういうことをやりたいということで、いくつもの大学でやっていると聞きました。

フリーライターの森沢氏:
噂はあるところは全部やってるということですね?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
すいません、噂があるからやってるかどうかわかりません。

フリーライターの森沢氏:
そうおっしゃって(いませんでした)?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
他の大学で噂があるからやってるかどうか、他の大学のことはわかりません。「他の大学でもやってますよ」とは聞きましたが、「その大学で噂があるからやったんだ」と言うかどうかはわかりません。私のところ(日大)、少なくとも本学では噂があったので、やっていただくということになりました。

フリーライターの森沢氏:
少なくとも噂があったたから、やってはどうか?ということを言ったということですね?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
本学では

フリーライターの森沢氏:
警視庁の方からですね?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
本学ではそうです。はい。

フリーライターの森沢氏:
それと、その他先ほど言った(学生が)「大麻を吸った」と言ったということは関係ないということですね?無関係だということですね?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
……と私は認識しております。
フリーライターの森沢氏:
そういう風に認識されてるわけですね。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
はい。

フリーライターの森沢氏:
私の聞いた話では、実はそのさっきの質問ですけど、10月29日ではなくて、その以前から少なくとも7月ぐらいには、大麻の話があった、情報提供があったという風に聞いてますが、それはいかがですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
7月ぐらいから大学に(ということ)ですか?

フリーライターの森沢氏:
そうです、大学の保護者の方から。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
大学に情報提供があったということですか?

フリーライターの森沢氏:
元々はですね。もう少し詳しく説明しますと、元々は、大麻を、大麻というか、春季大会が終わった後のミーティングの中で、アメフト部内のヒアリングで、薬物を常習してる人はいないか?ということを、部員たちにヒアリングしたと。で、そこから、そもそも大麻の話が広まってきた、いう風に聞いてますけれども、そういう、そういうことはお聞きになられていないですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
少なくとも、昨年7月頃の時点で大学にそのような情報提供があったという事実はありません。

フリーライターの森沢氏 :
ありません?ありません?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
ありません。はい。

司会者:
はいそれでは次の質問をお願い…

フリーライターの森沢氏:
ちょっとまだです。まだ。それでこういう警察は処理をするような案件を、理事長は知らなかったということですね?

林真理子(日大理事長):
はい。当時は知りません。

フリーライターの森沢氏:
警察に相談したりとか(学生が)「大麻を吸った」と言ったことそのものを知らなかったということで、いいですね?

林真理子(日大理事長):
当時は知りません。

フリーライターの森沢氏:
はい。それが適切だということでいいんですか?

林真理子(日大理事長):
それ適切と言われると、私も困ってしまいますけれども。きちんとそういう部署で処理されたことについて私は適切だと思っております。はい。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
その時点で、理事長への報告がなされなかったということについては、適切であったか否かということは今後さらにちょっと検討してですね。さらに連絡体制等を整えたいと考えております。そ、そこについてはさらにちょっとこちらでも考えさせていただきたいと思っております。

フリーライターの森沢氏:
ありがとうございます。




司会者:
それでは、一番奥のレーン一番後ろで手を挙げてる方お願いします。

週刊新潮の福田記者:
すいません。週刊新潮の福田と申します。澤田副学長にご質問でございます。空白の12日間について、先ほどご説明がありましたけれども、やはりちょっと納得しづらいというところがございまして、去年から引き続き、複数回の違法薬物に関する情報提供があった中で、7月6日に怪しい植物片と錠剤っていうのがともに見つかっている時点で、やはり旨であるとか物(薬物と思われる物)をすぐに警察に届けていないっていうこと自体が、常識的にありえないと感じてしまうんですね。
で、その上で、そもそもあとですね。ヒアリングをして、(アメフト)部の学生に自首を求めた、といいますか、これも何か大学がやることではない、と思うんですね。その上で質問なんですけれど、この7月6日に調査を担当したのはですね、その競技スポーツ部の職員ということになるんですか。そこに澤田(副学長)さんも立ち会ったのでしょうか?なぜこういうことをお聞きしたいのかと言いますと、その澤田さんがどの時点でこの植物片(大麻と思われるもの)の詳細のこの事実っていうのを知ったのかっていうことをご確認したいというのがございます。

あとですね、その競技スポーツ部の人間が、その調査を7月に担当していたのかどうかという、なぜお聞きしたいのかと言いますと、その競技スポーツ部っていうのがちょっと俗な言い方かもしれませんけれど、かつての田中(全理事長)派の牙城だという風に言われていると聞いていまして、そういった残党といいますかそういう人たちが残っているような箇所が7月6日に調査点検を担当してブツ(薬物と思われるもの)を見つけたことで、そこで逡巡(ためらい・しりごみの意)というか隠蔽(いんぺい)のようなことが行われ、警察に報告遅れたんじゃないかという指摘するような声も聞いているところでございます。

すいません7月6日になので、繰り返し申し訳ございませんが、調査を担当したのがどこか、そして澤田さんがどの時点でこの植物片でありこの錠剤っていうのを知って、それを管理することになったのか、といった辺りの経緯を細かいところを教えていただきたく存じます。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
大前提で、先ほど私が申し上げた通り、7月6日に発見をした当時は、錠剤については確認できておりません。警察が差し押さえた7月19日から20日にかけて初めて認識をしたところでございます。7月6日に調査を担当したのは私と競技スポーツ部の職員でございます。
これは競技部に関するアメリカンフットボール部という競技部の学生寮での出来事でありますので、競技部のことについては所管が競技スポーツ部であり、それを担当する副学長は私でございますので、私と競技スポーツ部の職員で、7月6日に学生寮に行き検査やヒアリングを行った。私は当日学生から預かったもの(大麻と思われる植物片)について見て認識をしております。
噂があるというような、田中派の残党とかそういうことをおっしゃられておりますが、現在いわゆる体育会という競技部に関しては、競技スポーツ部という組織に改編をされましたし、競技部出身者ではないような職員も複数、競技スポーツ部にはいらっしゃいますので、皆さんが思っておられるような競技スポーツ部ではないということはこちらで、ここで断言させていただきます。

週刊新潮の福田記者:
わかりました。ありがとうございます。7月6日には、その錠剤というものの認識がなかったということですけれど、多分その植物編片を見つけ、この植物片を見つけた時にはその澤田さんも立ち会ってたっていうことですね?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
植物片ではなくて植物細片と申し上げたように、ほとんどカスのようなもので、何かよくわからないようなものを見つけた、その時に私も認識をしております。

週刊新潮の福田記者:
それは、沢田さんとしては、何かよくわかんないなという感じだったということですか?疑わしいというような…。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
パッと見、よくわからないただ大麻のカスかもしれないとは思いました。

週刊新潮の福田記者:
であれば、あのすいません、田中派の残党が云々ところはすいませんちょっとさておき、澤田さんというような、その元検事まで務められたような方が、その時点でやはり警察にそれを報告していないということで、より何か不自然というか、なんか常識的にそれが考えられないような風に思うんですけど。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
お答えよろしいですか、はい。我々は捜査機関ではありませんので、まず教育機関として教育的配慮が必要であります。学生に反省を求め学生が自首するというのであれば、それをさせるのが大学としての責務であると感じ、考えております。ですので、あれがもし大麻だったのであれば、きちんと学生に自首をさせたいと考えたというのが一番の理由であります。

週刊新潮の福田記者:
なるほどわかりましたありがとうございます。




司会者:
続いての質問ですけれども、一番奥のレーン、一番前の席にいる方お願いいたします。

日本テレビの菊池記者:
日本テレビの菊地といいます。(林)理事長に聞きたいんですけれども、こういった記者会見の場で私達にきちんと説明をしたいというお話ありましたけれども、どうして今日あの、岡部長、それから中村監督が一番部の事情これまでに出てる全ての話をおそらく一番よく知っている岡隆部長、中村敏英監督他コーチ陣、どなたでもいいんですけれども、こういった貴重な場に同席されないんでしょうか?

林真理子(日大理事長):
はいそれに関して一番それ(アメフト部の部長や監督)よりもよく知ってる沢田副学長が適任ではないかという風に判断したからでございます。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
私から。

林真理子(日大理事長):
お願いいたします。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
私が先ほど申し上げましたように、競技スポーツ部の所管する副学長でありますので、アメリカンフットボール部の部長・監督ではなく私が対応するというのが一番という風に考えたところでございます。

日本テレビの菊池記者 :
澤田さんは全てを把握している、っていう認識でいいんでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
それは細かいことは把握していないことはあるかもしれません。それは各々個々の方がそうだろうと思いますが、少なくとも本件の6月30日以降今回学生が(薬物事件で)逮捕された事件に関することについては私が一番知ってると思います。

日本テレビの菊池記者 :
去年からの事案については把握されているという認識でいいですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
去年の12月講習会をやった経緯等からは、十分把握しておりますが、その前のことについては、確かに十分把握はしておりません。

日本テレビの菊池記者:
そもそも仮に、疑惑の話で恐縮ですけれども、どこから始まってるんだって考えた時に、やっぱりフェニックスの現場にいる監督コーチ、部長はともかくとしてですけれども、こういった場に同席するなり、事前に澤田さんなりがヒアリングしていないと、この会見自体があまり意味をなさなくなるんじゃないかな?という疑問があります。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
私の方では相当程度をヒアリングをし、書類等も確認をし、様々な方からいろいろ情報提供を受け、分かった上で臨んでいるつもりでございます。

日本テレビの菊池記者:
12月の、去年の12月11日に2回目の保護者会というのは行われていますけれども、その場で副学長は、副学長ご自身も参加されていると思いますけれども、その中で出た話の内容というのは、学長ないし理事長に報告はされていますか。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
12月11日の保護者会ですか?

日本テレビの菊池記者:
そうです。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
すいません、12月11日の保護者会には参加しておりません。

日本テレビの菊池記者:
となると、いつ参加されたのですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
12月10日の講習会に参加したんです。

日本テレビの菊池記者:
それについては学長・理事長に報告はしていますか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
報告は、やる前から報告はしております。

日本テレビの菊池記者:
理事長は、先ほど去年の話については、「つい最近知った」とおっしゃっていましたけれども。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
それは、それ以前の10月の保護者からの申し出だとか(大麻を吸っていたという学生からの)自己申告があったものとか、そういうことについてのことを(林理事長は)おっしゃったのだと思います。

日本テレビの菊池記者:
10月29日の保護者会の後に一部の保護者の方が、部長、監督皆さんコーチ陣が揃っている中で、「大麻疑惑についてきちんと調査してほしい」とお願いしているんですけれども、把握されてますか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
はい。そのようなお申し出があったために指導陣において全(アメフト)部員からヒアリングをしたということは確認しております。

日本テレビの菊池記者:
あの講習会よりもそっちの内容の方がとても大事と思うんですけれども、どうしてそれが学長理事長に報告されないんですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
その時点でということですか。

日本テレビの菊池記者:
そうです。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
申し訳ございませんが、その時点で私も把握しておりませんでした。

日本テレビの菊池記者:
いつ(10月時点での保護者からの薬物〔大麻〕に関する調査の要求とその後のヒアリングの実施について)把握しましたか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
今回の事件があってからです。今回の事件があってからというか今回の調査をし始めてからですね。
日本テレビの菊池記者:
つまり報告の伝わり方の順番として、澤田さんにその時点で情報が上がってないっていうことは、岡部長の時点で情報が遮断されてる、っていうそういう認識でいいですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
どこで遮断されたのか、それは意図的だったのかは、どうかわかりませんが、何らかの理由で伝わらなかったということについては問題があるかもしれませんので、そこら辺は先ほど申し上げた通り今後連絡体制等についてきちんと整えなければならないと考えているところでございます。

日本テレビの菊池記者:
今後の体制作りそれはそれでやっていただければいいと思うんですけれども、一番知りたいのはどうしてそういうすごく大事な情報が、その岡部長でストップしているのかっていうことが一番気になっていまして。普通すぐ報告すると思うんですけれども。”意図的に”フェニックスの部以下までで情報が遮断されているのか。もしくは競技部長・澤田さんに上がっているけれども、その時点で何らかの意図があって、学長・理事長に上がっていないのか、どっちですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
だから意図的かどうかわかりませんが、当時私に報告が上がらなかったというのは事実でございます。

日本テレビの菊池記者:
そこの事実関係をこの会見までにおそらく調べていただいて今日臨まれるんだろうなと思っていたので、この質問を用意してきたんですよ。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
だからそれぞれの方は、報告をしたつもりになっていた様なんですねだから報告していなく、失念していたのか、したつもりでいたのか。そこら辺ははっきりとはしませんが、報告しなかったしない様にしようとしてたということではないんじゃないかと私は理解しておりますが。

日本テレビの菊池記者 : 岡部長と中村監督から去年の秋にこういう保護者会があって、(保護者に)「大麻疑惑を調査してほしい」って言われてるんですっていう報告、沢田さんが受けたのはいつですか。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
だから、今回の調査を始めた7月の初めですね。

日本テレビの菊池記者:
9ヶ月ぐらいのだから、実質的に問題が放置されていたわけですよね。結果として。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
まあ、それが問題だったというのであればそうかもしれませんが、問題を放置してたというのではなく、部としてきちんと調査をし、特段問題がないということでそこ(アメフト部内)で判断なされたんだという風に理解をしています。

日本テレビの菊池記者:
部として調査ができてなくてその報告も上がっていないから放置されていたと思わないんですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
はい。部としてきちんと調査をしたと聞いておりますので、私はそれを信頼しております。

日本テレビの菊池記者:
その調査結果というのは何か文書なり、記録として残っていますか。
澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
あのー、一人一人細かく(ヒアリングの結果)はありませんが、まとまったもの(報告書)はあります。

日本テレビの菊池記者:
それ(報告書)は公にできるものですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉): まあ、基本的にそういうもの(アメフト部員への薬物に関するヒアリングの報告書)を公にするものとは思っておりません。

日本テレビの菊池記者:
少なくとも保護者の方にはその調査結果の報告ってのは来てないと少なくとも私は聞いていまして、保護者の方に調査結果報告というのはされてるんですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
申し訳ございません。そこ(保護者への報告)は確認しておりません。

日本テレビの菊池記者:
おそらくされていなくて何が言いたいかというと、疑惑でも何でもやっぱり親御さんからしたら自分の子供が住んでいる場で大麻が使われてたかもって言ったら、怖いじゃないですか。中には強要されたなんて証言している学生もいるんですね。その中で、去年の10月に調査をしてくださいとお願いをして、で結局その後、その警察による講習会ですとか、問題の本質とは違うところでのそういうイベントが行われたと思うんですけれども。結局、調査結果についてはここに至るまでなしのつぶてだっていう風に皆さんおっしゃってるんですよ。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
そうであればですね。本年7月22日に保護者会をやりましたが、その時にそういう話が出ても良かったかと思いますが、そういう話はその時には一切出ませんでした。

日本テレビの菊池記者:
であれば、去年の疑惑については大学としてはもう疑惑のまま、つまり、終わった話という風に思っていらっしゃる(ということでいいですか)?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
疑惑のままではなく、疑惑について調査をした結果、事実は確認できなかったということで、問題なしと。はいということで終了したものと認識をしています。

日本テレビの菊池記者:
それに至るどうして問題がなかったのかっていう、その調査の記録って普通録るじゃないですか。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
だからまとめたものは作成をしているという(ことです)。

日本テレビの菊池記者:
どうしてそれを調査の依頼主である保護者会なりに公表しないんですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
だから、そこはちょっと12月の保護者会でもどのような話をしたかわかりませんし、ちょっとどのような報告したかもちょっと確認をしていないので、確認不十分なことは言えませんが、何らかの自分たちのお子さんに確認をすればですねヒアリングされたことは(保護者の方は)多分お分かりになるんじゃないのかと思ってましたが。

日本テレビの菊池記者:
端的に、保護者の一部の方ですけれども、去年ちゃんとやって対応してくれていれば、今回の選手ちょっと去年の段階ではやっちゃった選手の名前は疑惑として挙がってなかったと聞いてまして、これはもう仮の話になりますけれども、去年しっかり対応していた場合に、今回の事件が起こってない可能性があると思うんですけども、いかがですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
それはわかりません。

日本テレビの菊池記者:
ごめんなさい(質問が)長くなってしまって、今回、学生がいの一番に処分を受けたと思います。無期限の活動停止。特に4年生にとって重い決断だと思いますけれども、どうして学生・選手が一番に処分されたんでしょうか?理事長にお聞きしたいです?

林真理子(日大理事長):
はい。もう1回ちょっと質問を。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
えっと私から。お答えさせていただいていいですか。それは理事長が決定したわけじゃありませんので。まず学生が(アメフト)部所属の学生が逮捕されたことしかも部の単独寮である寮で行われた事件であるということ。しかもその寮生も複数居住している場で行われたということという事実からすると、少なからず現時点で、部として活動すべきではないという判断(アメフト部の無期限活動停止処分)をしたということでございます。

日本テレビの菊池記者:
実質的に活動が無期限にできないということは、学生選手にとっての処分に当たると思うんですけれども?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
ちょっといいですか、無期限というのは要するに期限を作らなかったというだけで、例えばどこかの時点で何らかの事由が確認できれば解除ということになるわけであって、いつまでもずっと永遠に活動を停止してるというわけではありませんので。だから、現時点で活動ができないということは不利益を及ぼしているということは確かだろうと思いますが(処分には当たらないと思います)。

日本テレビの菊池記者:
今後の状況によっては今シーズンに出られる可能性もあるということですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
それは何とも言えません。

日本テレビの菊池記者:
あの、繰り返しごめんなさい。実質活動ができないことで、本当に選手は一番被害者だと思いますけれども。部長・監督・コーチの処分というのはどうなるんでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
それは今後学内で検討したいと思っています。

日本テレビの菊池記者:
澤田さんについては処分ということになるんですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
それはもしあるんであれば学内で検討されるかと思います。

日本テレビの菊池記者:
ごめんなさいこれで最後です。これまでのお話聞いてると澤田さん(副学長)のところでやっぱり情報がストップしてるっていう印象があるんですけれどもね。事実いかがですか?つまり学長あと、林理事長のところには情報が事実(上)行っていないじゃないですか?言ってないと思うんですけれども、それについてどう思われますか?つまり田さんのジャッジ(判断)というのが、ちょっと一般の感覚からするとちょっとズレてるなと、いう気がしまして。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
お答えします。

酒井健夫(日大学長):
ご本人は言いづらいと思いますので、私から。(澤田副学長は、)学生、それから競技スポーツから就職が担当されておりますけれども、全て迅速に報告を受けてます。ただし、この問題については非常に難しいところがあるのは、競技現場と、いわゆる競技スポーツ部のそこのいわゆる二つの面があるということですね。ですから、先ほど申しましたように、競技の現場では、部長・監督が中心、コーチが中心となって学生からヒアリングを受けたり、あるいは保護者会の説明をしたりということになっていると思います。ですから、そういう面では澤田先生が報告をしなかったとかっていうことは、ではないという風に私は思っております。

日本テレビの菊池記者:
(アメフト部の)無期限の活動休止を決めたのは澤田さんだというのをおっしゃっていましたけど…

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
すいません、私個人ではありません。最終的には学長にも了解を得ております。

日本テレビの菊池記者:
その判断について理事長にぜひお聞きしたいんですけれども。まず、いの一番にその学生が処分されたっていうことに違和感を私自身も感じていまして、はい、あの理事長自身がそういった判断が下から上がってきた時に、どういったお考えを持たれたんでしょうか?

林真理子(日大理事長):
はい。あの、それにつきましてはいろいろ思うところございますけれども、これも警察のちょっと調査に関わることでございますから、ここでちょっと明言は避けさせていただきたいと思っております。そして学長と澤田先生が相談されたことですから、私はそれに賛同いたしますと、理事長はそういう立場でございます。それはスポーツは、学長がトップでございますので、学長の判断に私は任せております。

日本テレビの菊池記者:
5年前の(日大悪質)タックル(問題)の時も学生が一番、こうなんていうか、なんていうんですかね何の説明もなしにという状況があったと思うんですけど、今回の無期限活動休止についても、学生選手保護者というのは報道やリリースで知ったという風に聞いているんですが、事実ですか?
澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
処分については監督から連絡をするようにしております。

日本テレビの菊池記者:
私が聞いている一部の保護者の方は、監督からの(アメフト部無期限活動休止の)説明はリリースの後に来ています。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
それはメールが届いたのがそう(リリース後)だということではないでしょうか?

日本テレビの菊池記者:
あの単純に、どういう形で(アメフト部員が)知ったかっていうのが大事だと思っていまして、本来であれば、監督から当然こういう無期限活動休止になったという説明があった上で、リリースするのが自然の流れだと思うんですけど、そこが逆になっているんですけどいかがでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
決定次第リリースをし、同時に監督からも伝えてもらうようにお願いをしたということでございます。

日本テレビの菊池記者:
お聞きしたいのは、第三者から知る形になっている、その伝え方はどう思いますか?という質問をしています。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
第三者から伝わったというのは適切ではなかったかという風に思います。それは監督から知りたいであろうという風に思います。ですから、すぐに監督から連絡をしてもらおうということでお願いをしたと、いうことでございます。

日本テレビの菊池記者:
最後確認のためにすいません、日大はかなり、林理事長以下体制を一新されたと思いますけれども、今回の件を受けて理事長役員以下はどういった処分を考えていらっしゃるんですか?

林真理子(日大理事長):
運動部の処分(のこと)でございますか?

日本テレビの菊池記者:
つまり学生は既に数ある意味その活動できないという責任をとったと思うんですけれども。フェニックスの部長・監督・コーチ以下それからスポーツ競技部、それから理事長以下、学長副学長、皆さんはどういう責任を取られるんでしょうか?

酒井健夫(日大学長):
私からお話をしましょう。我々は常に学生ファーストです。ですから学生の立場、ただし、今こういう状況になってこのような皆さん方が現場に競技の現場に行かれて、学生は冷静に、練習もできないと思うんですね。そういう意味で、先ほどさ副学長が申しましたように、いわゆる(アメフト部は)活動を停止した。これは無期限、期限ありませんので、この事件が解明したら、できるだけ早い時期に学生にこのスポーツの現場を取り戻していきたいという風に思ってます。

日本テレビの菊池記者:
質問はごめんなさいどう責任を取られる、現時点でお考えがあるんでしょうか?というのをお聞きしてます。

酒井健夫(日大学長):
まず現実を把握することです。

日本テレビの菊池記者:
ごめんなさい、現実を把握し、されるのはいいんですけど、現時点で責任をどう捉えるのか考えるあるのかもしくはないのであればないという風におっしゃっていただければ。

酒井健夫(日大学長):
ある、ないではなくて、今そういう話をする時期ではない(でしょう)。この(薬物事件)事件を、我々は完全に把握した上で解決していきたい。それに全力を注ぎたいという風に思ってます。

司会者:
はい。

日本テレビの菊池記者:
はい。ありがとうございます。




司会者:
はい、それでは次のご質問をお受けいたしたいと思います。真ん中の列前から、3番名のマスクを着けている方。お願いします。はい。マイクを回していただいて。

日大新聞の 北記者:
日本大学新聞の北と申します。よろしくお願いします。まず酒井学長に伺いたいんですけれども、周りの学生から話を聞くと結構この日大の不祥事の方についてイメージ低下などの不安の声が上がっていると思うんですけども。事件の経緯や今後の対応についてけれども、メディアを通さずに、一般の学生に対して例えば学部のポータルサイトなどを説明するなど大学側から一般の学生に対して直接説明していくような対応について考えていらっしゃるかということと、あともう一点澤田副学長に伺いたいんですけども、今後の他の競技部に対しても寮内を含めた薬物に関する調査を実施していく予定があるのかどうかについて伺えればと思います。

司会者:
学部ポータルなどでの学生への直接の周知について、こちらは学長をお願いしてもよろしいでしょうか?

酒井健夫(日大学長):
我々先ほど冒頭に申しましたように改革を進めてます。それから再生・復興を第1に考えておりますので、この事件を解決して、そしてこれまで通り日夜(日大)ブランドのアップについて全力で取り組んでいきたいという風に思っております。それから今回の事件につきましては、この4月にこういうパンフレットを、学生諸君に全員に渡してますね。これは薬物の問題と、それから闇バイトの問題、こういったものについては十分に注意をしていきましょうと、いう情報提供もしております。それから私は学長ブログを発信してますので、その中でもこれから学生諸君に伝えていきたいという風に思っております。

司会者:
それでは続いて、澤田副学長からの他の(学生)寮(や競技部への調査)について

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
本件は学生寮で、発生をした事件ということもあり、そのことを踏まえ競技部に限らず、学生寮全般に関して今の学生寮のあり方がいいのかどうか、についてちょっといろいろと検討していきたいと思います。ただ、他の競技部の寮について薬物に関する調査を現時点で行う、という考えは今のところありません。

司会者:
開始から1時間が経過いたしました。最初にお願いしました通り、1社1問させていただければと思います。まだご質問希望の方多くいらっしゃいますので、どうかご協力いただければと思います。




司会者:
それでは一番奥のテーブル前から2番目の方お願いいたします。

NHKの林記者:
NHKの林といいます。よろしくお願いします。ま、ず基本情報としてなんですけれども、アメフト部の部員数と学生寮に所属してるか暮らしている生徒の数を教えていただいた上で、その上で冒頭ですね、「ヒアリングは全体に」っていうことだったんですけども、持ち物検査に関して特定の生徒11人ですかね、におこなってると思うんですけれども、この11人がどういう風に決定されたのか。ということを教えていただいてまずよろしいでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
私から。お答えします。

NHKの林記者:
どなたでも、一番お詳しい方でお願いします。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
アメリカンフットボール部現時点では合計123名部員がですね。持ち物検査について11名というのは、その時にいた学生ということで、アメフト部は6月末で一旦オフになって、相当数学生が帰省しておりましたので順次寮に帰ってきて、来ておりますので寮に帰ってきた学生の、帰ってきた都度はやっていたということで、その日11名だからその日から、順次学生にやっている、全員にやっております。寮にその時に住んでいた学生は27名ですので、全員に対してやっております。

NHKの林記者:
ヒアリングの内容に応じて持分の検査を行ったというわけではなくて…

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
ではなくて、必ず全員の荷物検査と持ち物検査とヒアリングをやっています。あ、すいません、ヒアリングのみはですね、1人荷物検査をやったけれども、その後また帰省してしまって、できてない学生が1人だけいます。

NHKの林記者:
その上でなんですけれども、今回逮捕された学生がいると思うんですけれど、どういう状況で茶葉のようなものが見つかったのか、その当時の状況を詳しく教えていただきたいのと、これはだから例えば任意で「こういうものを持ってます」っていう風に提出があったのか、それとも皆さんの方でどこか調べた結果発見されたものなのか、っていうことと、あとそれに対して学生本人は皆さんのヒアリングに対してどのように説明したのかっていうのを教えていただいてもよろしいですか。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
まずですね、最初に私が申し上げました通り、必ず同意と承諾を取った上で検査をしておりますので、職員は私を含め職員の方から荷物を開けたり、ひっくり返したりということはなく、それぞれ学生が荷物を取り出して見せるという方法でやっておりますので、その学生に限らず全学生がそのような方法でやっております。それから、ヒアリングの内容についてはすいません。ちょっと(警察の)捜査に関わることですので、ここでは控えさせていただきます。

NHKの林記者:
全般的な話ではないなので、今回じゃあ、学生っていうのは聞き取りを行った職員に対してこういうものを持ってます、っていう自分から提出をしたっていう認識でよろしかったですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
ですから、基本的に自分から出した。全ての学生は自分から出した。

NHKの林記者:
全ての学生(ですか)。今回その見つかった茶葉(大麻の植物細片)なものに関してはどのように、それはあったのか教えてください。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
先ほど申し上げたように入れ物に入ってたと申し上げましたよね。入れ物に入れものを、本人が出したということです。

NHKの林記者:
入れ物。その時の状況をどういう風に…?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
すいません。そこら辺は若干ちょっと(警察の)捜査に影響しますので、あんまり詳細はお答えを差し控えさせていただきます。

司会者:
それでは続いての方…

NHKの林記者:
ちょっと、まだお願いしますすいません。それとですね、今の生徒の状況なんですけれども、これ活動停止ってのは個人レベルでの練習を認めているってことでいいのか?っていうことと、ちょっとあと連盟側からの例えば処分だとか、9月からのリーグあると思うんですけれど、そのあたりに対しての説明でございますか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
個人でトレーニングすることはそれは自由です。部として練習したりすることはできないということです。連盟からは明日9日までにさらにリーグ戦等に出るのかどうかの回答を求められております。

NHKの林記者:
わかりました。ありがとうございます。

司会者:
はい。それでは続いて真ん中のレーンの一番前の方にマイクを回してください。すいません。

TBSの宮崎記者:
TBSテレビ報道局社会部の宮崎と申します。一番最初に、大学としてそのアメフト部に関する薬物事案そのものを把握したっていうのは、一番最初はいつだったんでしょうか?
澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
それはあの、(薬物)事案というのはどういうことを言うんでしょうかね?

TBSの宮崎記者:
アメフト部に関する大麻だったり覚醒剤だったりそのものはわかりませんが、薬物に関して吸っているというような情報ですね。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
噂ということでよろしいですか?

TBSの宮崎記者:
噂でも何でも、そういった話を覚知していたのはいつだったんでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
まず12月に警察から噂を聞き、噂があるということを聞きました。

TBSの宮崎記者:
それより前に、学生の方からそういった、「自分が吸っていた」という話もあったと思うんですけど、そちらに関しては違うんでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
ですので先ほど申し上げたように、私としては報告が上がってなかったので確認はできておりませんでした。

TBSの宮崎記者:
すいません、大学として…

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
大学としてというのは、まあ部であれば、10月29日に保護者から申し出があったということでしょうかね。

TBSの宮崎記者:
それより以前に一部報道では昨年の春にもう警察の方から大学の方に、アメフト部で薬物を吸っているというような情報提供があったということですけれども、そちらに関しては事実でしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
その様なことは一切ありません。

TBSの宮崎記者:
その様なことはないけれども…では一番最初に把握されたのは、父母会から聞いた10月29日が最初ということでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
そうです。父母会というか、保護者会ですね。

TBSの宮崎記者:
ありがとうございますその中で「ご自分で吸った」という風に自己申告した学生がいたと思うんですけど、その学生っていうのは結局処分というのが何か下ったりしたんでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
厳重注意でございます。

TBSの宮崎記者:
厳重注意というのは何か練習に関わることであったりとか、何か制限が設けられるような、そういった処分になるんでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
そういうことはありません。

TBSの宮崎記者:
口頭のみでの注意ということでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
そういうことです。

TBSの宮崎記者:
注意の内容としてはどういったことになりますでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
(薬物を)吸ったというのだから、そういうこと薬物に関してそういうこと(薬物の使用や所持)のないようにという注意です。

TBSの宮崎記者:
ありがとうございます。その部員は今も部員にいらっしゃるんでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
そこら辺は、ちょっと個人の特定に関わる、繋がるかもしれませんし、個人情報に関わりますのでお答えを差し控えます。

TBSの宮崎記者:
今回逮捕された部員以外にも、そういった薬物の事案を大学として把握されていたんでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
そういうことは把握しておりません。

TBSの宮崎記者:
今回の学生のみしか把握していなかったということでよろしいでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
今回の学生しかというか今回の学生も今回初めて知ったということですので。

TBSの宮崎記者:
例えば警視庁からですとか、他の保護者の方から他の学生に関してもそういった薬物の事案がある、という風な情報提供はなかったんでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
具体的な学生を特定してですか?

TBSの宮崎記者:
具体的な学生特定してもしなくてもですね。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
ですから噂は、だから10月29日にそういうこと(薬物を使用している学生がいるか)について調査してほしいという保護者からの依頼というのはあったということですけど。

TBSの宮崎記者:
それは複数人ということでしょうか?部内でということでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
部内でということですね。

TBSの宮崎記者:
その部内のどこ、その寮内でっていう風な認識でよかったでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
いや、それはわかりませんので全部員からヒアリングをしたということです。

TBSの宮崎記者:
すいません。今回の学生以外にもその薬物を使用している、という話であればまたその部としての(存続などが)関わってくると思うんですけども、そうしたそういった事実はないという風な認識でよろしいでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
現時点でそのような事実は把握しておりません。

TBSの宮崎記者:
ありがとうございます。ちなみにその保護者の方から今回の容疑者以外の部員に関しては、処分を免除してほしいという風な要望がある、動きがあると(TBSとして)把握してるんですけども。その動きを受けて、何かアメフト部に対する処分を変える予定だったりっていうのはあるんでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
現時点では、そのようなことは考えておりません。

TBSの宮崎記者:
そのようなことを考えてないっていうのは、保護者の…

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
変更をするということは現時点では考えておりません。

TBSの宮崎記者:
保護者の方からそういった要望を受けているということは事実でしょうか?
澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
変更、変更してほしいという要望ですかね?ああ、練習をさせてほしいという要望はあります。

TBSの宮崎記者:
変更する予定がないというのはなぜでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
予定というか現時点でそのようには考えていないということです。それは、決定をした時点と現時点で特段状況は変わっていないからです。

TBSの宮崎記者:
ありがとうございます。

司会者:
続いて、それでは一番手前のレーンの前から4列目でお願いします。

東京新聞の山田記者:
東京新聞の山田と申します。(澤田)副学長にお伺いしたいんですけども、先ほどおっしゃっていた7月6日寮の方で錠剤と植物片を見つけられた、学生さんから任意提出を受けたっていう際のことなんですけども、錠剤については先ほど把握していなかったっていう風な話があったんで、もう少し詳しく教えていただけないでしょうか?
澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
ですから、見た感じわからなかったということです。錠剤があるということについては。

東京新聞の山田記者:
錠剤はわからなかった、ってことなんですけども、今回(逮捕された)学生さんから提出を受けられているってことなのでしょうか?錠剤も?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
ですから、入れ物に入ってたと申し上げた通り、そこに入ってるのは警察が来て確認をした段階で私も見てますので確認をしております。

東京新聞の山田記者:
その入れ物というのは、今まで報道されているベッドに備え付けられた収納箱っていうものの中に、そのパケ(薬物の入っているビニール袋)と一緒に錠剤も入っていてっていう理解でよろしいでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
あんまり(警察の)捜査に関わることなので。皆さんがお聞きになってるのであれば、よろしいかと思いますが、私からは、それについてはコメントを差し控えます。

東京新聞の山田記者:
すいません。あの副学長がその後大学に持ち帰ったっていう風におっしゃってるものっていうのは、収納箱ごと持ち帰っているっていう理解でよろしいでしょうか?先ほど説明ですと。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
入れ物です。収納箱っていうのはもうベッドに備え付けられているので、別にそれは取り外せませんので。

東京新聞の山田記者:
持ち帰られてるのはそのパケと錠剤…

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
入れものです。入れ物に入ってたと申し上げましたよね。だから入れ物事です。

東京新聞の山田記者:
入れ物ごと。そこに両方(大麻の植物片と覚せい剤の錠剤)入っているっていう感じですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
結果として両方入ってることが後にわかりました。

東京新聞の山田記者:
わかりました。ありがとうございます。

司会者:
続いて、一番手前のレーン一番後ろ。そうですね、お願いします。

朝日新聞の三船記者:
朝日新聞の三船と申します。御説明いただいた経緯の詳細について伺います。え、まず7月6日のその違法薬物とみられるものを確認した際、今の質問にもあったように、澤田副学長ご自身が責任を持って持ち帰って保管した、ということですが、18日に警察庁に報告されるまでの12日間、どなたがどこでどのように保管されていたのか、具体的に教えてください。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
大学本部において、私の責任において保管をしておりました。

朝日新聞の三船記者:
それはこの大学の建物内なのか、例えばどこかの部屋のその金庫の中だとか具体的に教えていただけますでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
詳細は、コメントは差し控えさせていただきます。

朝日新聞の三船記者:
ありがとうございます。7月22日にアメフト部が保護者説明会を開いていると思うんですけれども、こちらは保護者説明会を開いた経緯と、中身として何をどうご説明されたのか教えてください。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
7月22日のことですかね?

朝日新聞の三船記者:
そうです。22日(の保護者会です)。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
えっと、7月22日の保護者説明会については、保護者会については、元々6月30日から調査を始めておりましたので、それに関する説明をするために開こうということで、保護者側の皆さんにご連絡をしたということでございます。

朝日新聞の三船記者:
元々はなので、本件というか違法薬物に関する報告ではなかったんだけれども、ただこの説明会の中でそういう違法薬物を部員の方から所持しているっていうような内容の報告もされているかと思うんですが?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
すいません、そのようなことは言ってませんよ。

朝日新聞の三船記者:
すいません。弊社としての取材として、この保護者説明会の中でそういう(アメフト部員が違法薬物を所持しているという内容の)説明があったという風に把握しているんですけれども、それは澤田さんというか、日大側としてもご認識は、把握はありますでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
保護者会では説明は私が全部しましたので、所持品・荷物検査等をして物を預かったりしたということは申し上げたかもしれませんが、それが違法薬物であったかのようなことは、そのようなことは一切申し上げておりません。

朝日新聞の三船記者:
まだ多分鑑定結果は、当時は出ていないと思うので、それは理解できるんですけれども。ただもう既に警視庁に提出なさった後だと思うので、それはちょっと相反するのかなと。何をもってその違法薬物の疑いがあるからあの提出されているかと思うんですが?そこはどう説明されたんでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
それは捜査に関わることなのでそこまでは申し上げていなかったということです。それについては特段質問もありませんでした。

朝日新聞の三船記者:
ニュートラルに、なので保護者説明会の中で警視庁にそういう出てきたものを提出しているという説明のみにとどめたということでよろしいでしょうか?
澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
それもしていません。だから次、調査をしていることについてお話をした、と申し上げた通り、調査の経緯調査を始めた経緯、これからこういう調査をしています。そのために練習を控えてくださいと、その程度でございます。

朝日新聞の三船記者:
申し訳ありません。何の調査をそれは、されているという風に保護者説明してるんでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
大麻の噂があるということで薬物に関してなり、そういうもの(薬物)がないのかという調査をしているという風には言いました。

朝日新聞の三船記者:
ありがとうございます。最後に一点だけ、先ほどご説明があった、その去年の時点で自分で「大麻と思われるものを7月に吸った」って言う部員と今回逮捕された部員の方が、同一人物かどうかは(澤田副学長は捜査に支障があるため)差し控えるということですけれども、これその、同一人物じゃなかった場合は、その結果的に部員の中で2名、大麻を関わった可能性のある人間がいるということになるので、これはその部内での(大麻などの薬物が)蔓延している可能性がある、という風に十分認識できると思うんですけれども、その点はどういう風にお考えでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
我々としてはですね、自己申告をした者(部員)というのもその時点で申告はしたものの、本当にそれが大麻であったのかどうかということは確認できておりませんので、自分では「大麻吸った」と言ったかもしれませんが、それを理由として大麻が蔓延しているとまで、思ってはおりません。

朝日新聞の三船記者:
あの、同一人物ではなかったとしても、要はあの2人部員でそういう疑わしい者がいたとしても、それはアメフト部内の(薬物の)蔓延には当たらないとおっしゃっているということでよろしいでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
それだけの事実だけをもって、(薬物がアメフト部内で)蔓延しているとは考えておりません。

朝日新聞の三船記者:
ありがとうございます。

司会者:
続きまして、では真ん中のレーンの後ろ側の帽子をかぶっていらっしゃる方に、マイクを回していただけますでしょうか?

ファクタの宮島記者:
ファクタの宮島です。あの、問われているのは大学のガバナンスだと思うんですが、澤田先生はこの問題を教学だけで収めていていいともったのか?いわゆるフェニックス(日大アメフト部のチーム名)に関わる問題ですから、日本大学のレピュテーション(評判)が失墜するような話だと思うんですね。昨年の秋の段階で、警察(による情報提供など)とかがあったら、当然(日大の)総務部ですとかなんかに報告をして、大学全体の危機のマネジメントとしてやらない限りはどう考えてもあなた(澤田副学長)のところで目詰まりしているようにしか思えないんですけども。そこはどうお考えですか?
それでなぜ、いつ、あなたはさっきからこう何かおっしゃっているけど、なぜ教学だけにとどめているというよりも、大学としては総務部は実際はあの警察の対応ずっとしてきたわけですからね、なぜ教学だけでとどめておいて、例えば、総務部にいる村井常務理事とかそちらと情報提供できないで、なんで大学経営ができるの?
それをすべて澤田さんでいいんだと言っている林さん(日大理事長)はその辺の大学のガバナンスというかですね、教学と経営というものについてね、これもう経営問題ですから、教学の問題じゃないと思いますよ、これ。そこのところどう思ってるのか、お三方についてね。このガバナンスという問題について明らかな目詰まりがあると思うんですけど、そこのところについて反省を含めて伺いたいです。

林真理子(日大理事長):
はい今、村井常務の名前が出ましたけど、ももちろん村井常務と連携させてやっていただいております。そして私ども澤田先生から、早い時期にいろんなことをお聞きいたしましたけれども、澤田先生からは、警察と連携してるためにこういうこと、とこういうことはいろいろお聞きしてますけども、こういうことはマスコミに喋れないでくれ、こういうことは公表しないで欲しい。学生を守るためだからこれと、これでとにかく慎重に警察の指示通りやってほしいということ、をお聞きしております。
もちろん、あの今、(質問した記者が)澤田先生のところで止まってるというようなことをおっしゃっていらおられますけれども。そういうことはですね、当然澤田先生が全部警察と全部連絡取っていただいてましたので、お話になれないことですとか、お考えのこととかいろいろあったと思いますが、それは私の方でもこれは認識しております。
ええ。これはもちろん教学だけにとどめるというようなことは、ございませんので、私もここに出てきておりますし、皆さんに知っていることはお話しているつもりでございますが、ガバナンスということに対しては本当に連絡事項とかそういうことはこれから反省すべきことは多々あると思いますけれども、私どもの方できちんと沢田副学長だけでなく、総務、そして常務理事、きちんと連携してやっておりますことをここできちんと申し上げたいと思っております。

ファクタの宮島記者:
ガバナンスっていうところは経営として調査委員会をつくって、まさに澤田さんがやったことを、それからまあ、いわゆる保体審(保健体育審議会)のあとをつくって、ここで立て直すはずの競技部長、これ、今井さんかな。それから部長を含めて教える立場にあったアメリカンフットボールのね、指導層の人たち、この人たちがどういう対応をして、それでその、こういうことを防げなかったのか、ですね。
その責任を含めて、それは経営の側がそういう組織をつくってやらない限り、教学でやってたらもう身内かばいになっちゃうと思うんですけど。その辺はね、酒井さんどう考えなんですか?これはまさに経営問題として、何かしら第三者を入れて、一体この保体審(保健体育審議会)の後の競技スポーツ部ってのは機能してたのか?
それから要するに、現場の指導層というのはですね、最も、一緒に共同生活するわけですから一番情報がわかるわけで、別に澤田さんが調べなくたって、監督やヘッドコーチなどはですね、それそれぞれの持ち物など調べることはできるはずですよね。(澤田副学長などの)言ってることはほとんどよく理解できないんですよ。
要するに、もう1回回りまして、そういう風に経営として、要するに日大の経営ですね、教学じゃなくて、この問題をどういう風にするというお考えがあるのかどうか?これもう教学まかせするんだとしたらこれ身内かばいで終わっちゃうと思うんだけど、そこを林さん、どう思います?

林真理子(日大理事長):
もちろんこれは経営に関することでございます。経営にも関わることでございますけれども、これはあくまでもスポーツ部のトップは学長でございます。私たちは、学長の考えに従ってやっております。今のところ学長のお考えに私は間違いはないと思っておりますし、学長はすぐに委員会を作りましたし、今後のことをと言われそうでございますけれども、確かに私達の中に伝達のそういう齟齬があったことは認めておりますけれども、教学という大学の大きな柱につきましてですね、これを私がいろいろいじるということはございませんし、これは大学の組織の大きな柱でございますから、これをそこで私が非難するということはできません、今ここで。

ファクタの宮島記者:
あの、すいません。話を続けて、一言だけね。酒井さん(学長)それだったら、あなたがガバナンス(組織の統治)やるんだったら、どういう形でスポーツ競技部、これについても、もう1回見直しをするんですか?18年に保体審(保健体育審議会)って潰したけど、一体何が変わってるのかと。
そうじゃないと多分これ聞いておられる父兄の方たちも、日大のね、要するにスポーツ部に預けられませんよこんなんじゃ、そこのところを酒井さんどうするんですか、林さんやる気がないそうですから。

林真理子(日大理事長):
そんなこと私は申しては…。すいません、そんなこと(ガバナンス改革をやる気はないこと)私は申しておりませんけれども、スポーツのトップは学長ですので。学長のこれから指示に従って、私どもきちんとやってまいります。

司会者:
それでは酒井学長の方からも。

酒井健夫(日大学長):
はい。ただ今の話(が)ありましたように、この問題についてはずっと(スポーツ)競技部の現場と、それから競技スポーツ部の方で検討してきて、そしてそれが明らかになったということになりましたので、8月3日に委員会を設置して、誠意検討しているところでございます。先ほどお話ありましたように、ガバナンスの問題、それから競技スポーツの問題、確かに大きな問題を抱えていることは事実でありますけども、やはり一つ一つ丁寧に解決していきたい。学生諸君がここにあります、競技をするため、そして勉学をするため、そして「日大人」になるために入学してきてますので、その学生たちの夢を叶えてあげたいと、いうのは私の立場でございます。以上です。

司会者:
開始からまもなく、1時間45分ほどになって参りますので、ご質問につきましては簡潔にお願いしたいと思います。それでは、次の質問の方をお願いしたいと思います。それでは真ん中の列の一番前の方、お願いします。

夕刊フジの丸山記者:
夕刊フジの丸山と申します。えっと、林理事長と澤田(副学長)さんに伺いたいんですけども。先ほど、その林理事長は「隠蔽と言われることに対して非常に遺憾な思い(がある)」とおっしゃいましたけども。ちなみに、あの薬物の事案でですね、覚醒剤であるとか、大麻であるとか、検査した時に体内から検出される期限がどれぐらいご存知ですか?

林真理子(日大理事長):
4週間と聞いておりますけども。

夕刊フジの丸山記者:
私は、薬物事案の捜査をしていた、経験してる関係者に聞いて、ここでは一つの目安は10日であると言われてました。そういう中で、今回奇しくもですね、10日間という期間が空いたということは、そこに隠蔽の意図があったという風に(一般の人に)考えられても、それは仕方ないんじゃないでしょうか?(林理事長は)どう思われますか?

林真理子(日大理事長):
私はそういう風に考えておりません。今、澤田先生が申しました通り、「学生を何とか自首させよう」というそういう気持ちからだったという風に思っておりますし。その隠蔽ということについて私は非常にその言葉についてですね。確かにそういう風に、私どもも2週間という話を11日間ということを聞いた時はびっくりいたしまして、澤田先生にいろいろお伺いいたしましたら、確かに、(澤田副学長の)学生に自首させようというそういう気持ちということで私も納得いたしましたので、隠蔽という風に私は一切(受け)取っておりません。

夕刊フジの丸山記者:
わかりました。澤田副学長に伺いたいんですけども、今回(元)検事でいらしたということで、薬物等の事情をよくご存知だと思いますが。大麻というのは通常1人で使うというよりは、複数で使うことが多いと聞いてます。また今回の報道の中では、寮の屋上が大麻の喫煙所ようなことも(報道の中で)話が出ていましたけれども。今回その薬物植物の細片ですか、細かい(大麻とみられるものの)破片が見つかった時点で、もしそこですぐにですね、警察に通報していたとしたら、届け出をしていたとしたらば、もしかしたらその違う結果が出ていたかもしれないっていうことはお考えになられませんか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
(記者の言う警察に早く届けていた場合の)違う結果というのはどういうことでしょう?

夕刊フジの丸山記者:
そこで例えば、警察が捜査に入ってですね、別の持ち物のそういったものが見つかっていたとか、もしくは尿検査をすることになって、やったところそういった(尿検査などの)結果が出て、大麻の場合は使用のすぐには(尿検査で陽性に)なりませんけれども、また別の薬物を使ったりとかですねそういったものが、(日大アメフト部の学生の中で)あったかもしれませんよね。その12日間の期間があった間に、そういったものが全て、仮に持っていた人(部員)がいたとしたら、(薬物などの証拠を)処分するには十分な時間であったのではないかと思いますが。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
その日(大麻と思われる植物細片が見つかった日)以降に、即座に警察が捜索・差し押さえをすればさらに見つかったのではないのかというご趣旨ですか?

夕刊フジの丸山記者:
もしくは速やかにですね、その(アメフト部寮内の学生に)検査をして…。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
尿検査をすればということですか?

夕刊フジの丸山記者 :
はい。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
それは、あの……、わかりません。わかりません。そうだった可能性もあるでしょうし、なかった可能性もあるというだけでそれはわかりません。

夕刊フジの丸山記者:
でも複数の人が大麻を吸っていた、という話が(マスメディアなどの報道で)出ていることについてはどんな風にお考えになってますか。その(アメフト部の学生寮の)屋上の喫煙所について。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
それはどこから出ている話ですか?

夕刊フジの丸山記者:
そういった(マスメディアなどでの)報道もありましたので。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
私どもは(日大として)、それは把握をしていませんのでそういう事実については、ですから、そういう事実はわからないとしかお答え用がありません。

夕刊フジの丸山記者:
実際に、この間、警察もずいぶんの屋上の方を捜査していたみたいな映像も出てましたけど。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
はい。

夕刊フジの丸山記者:
全然、そういったことは何も知らなかったと(いうことですか)。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
屋上で使用されているという事実は把握はしていません。

夕刊フジの丸山記者:
わかりました。

司会者:
続いてのご質問をお受けしたいと思います。では手前のレーン前から3列目の女性の方。はい、お願い致します。

共同通信の池上記者:
共同通信社の池上と申します。お話ありがとうございます。すいません。今の自首を進めて(い)た部分なんですけれども、7月6日時点で自首ができない状況だ、と判断したとおっしゃっていたと思います。(澤田)副学長にお伺いしたいんですけれども、これは学生に実証を進めたけども拒否されたということでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
あの、捜査に関わりますので、詳細はちょっとお答えを差し控えさせていただきます。現在警察が、本人について自首等、を考えているかどうかもよくわかりませんので、ちょっとそこら辺はお答えは差し控えさせていただきます。

共同通信の池上記者:
結果的に6日の時点で報告をしない、警察に報告をしないという判断をされた最終責任者としては(澤田)副学長(である)という認識でいいでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
はい。

共同通信の池上記者:
このように計画的に報告をしなかったことで、捜査に不利益になる可能性があるかもしれないですとか、隠したということに見えてしまうのではないかですとかそういった可能性に当時思いあたらなかったんでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
そのように全く考えませんでした。

共同通信の池上記者:
当時そのように思わなかったことについて、今どうお考えになられますか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
特に私は判断は間違ってなかったと思います。

共同通信の池上記者:
わかりました。あと確認なんですけれども、昨年の10月の父兄の意見を受けて聞き取り調査をされたと思いますが、その結果を保護者には伝わっていない、副学長にも上がっていなかった。当然警察にも伝わっていなかったという理解でいいでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
保護者に伝わってるかどうかわかりません。警察に伝わってるかどうかもわかりません。私少なくとも私には伝わらなかったということだけは申し上げております。

共同通信の池上記者:
わかりました。わかりませんというのはそういった伝わったという話は把握していないという理解でいいでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
そうですね、伝わった伝わっているかもしれませんが、聞いてはいません。

共同通信の池上記者:
わかりました。ありがとうございます。

司会者:
続きまして、奥のレーン(の)前から4列目の方ですね。はい、そちらの方お願いいたします。

毎日新聞の遠藤記者:
すいません。毎日新聞の遠藤と申します。念のため確認なんですけれども、11月にその大麻とおもわれるものを吸った(と自己申告をした)学生というのは、これは結局その(今年8月に)逮捕をされた学生とは、別の学生ということ。になるか、もう一度ご回答お願いします。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
同一人物であるかどうかについては回答は差し控えます。

毎日新聞の遠藤記者:
わかりました。で、先ほどの冒頭の中で「大麻と思われるもの」という発言もありましたがこれは、本人が思われるものというところまで話していたということでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
すいません。正確に、(大麻使用を自己申告をした)本人がどう言ったのかというのはわかりませんが、大麻といったにしても、大麻といったとしても、大麻と思われるものと言ったとしても、それが大麻のかどうかということはわからないということです。

毎日新聞の遠藤記者:
本人が思われるものといった場合、例えば他の人からもらったという風に、こちらとしては受け取ってしまう場合もあるので、わかるならばちょっと教えていただきたいんですけれども。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
わかりません。

毎日新聞の遠藤記者:
先ほどの話に、ちょっと再度あの、関連なんですけど、自主できる状況ではないというところなんですが。これは、要するに本人が否認してたから自首できない。要するに認めないと多分できる話じゃないと思うんですが。そのあたりはどうでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
先ほど申し上げましたように、現時点でその点は申し上げられません。

司会者 :
はい…。

毎日新聞の遠藤記者:
あ、ごめんなさい。最後にもう一つ。あの情報をまとめるんですけれども。結局大学側としてその情報の提供があったのは、いつ、何回あったということでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
今回のことですか?

毎日新聞の遠藤記者:
今、今回含め薬物に関する情報です。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
警察からですか?それとも、他からも含めてですか?

毎日新聞の遠藤記者:
えっと、他からも含めて。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
他からも含めるとだから、昨年10月に保護者から調査をしてほしいという話。それから12月に警察からあった話。それと6月30日と7月6日は同一の(情報提供の)話だろうと思うんすが、6月30日7月6日にも話をしました。

毎日新聞の遠藤記者:
提供の中身としては10月が保護者の方からということで、6月と7月に関しては、これは匿名の方ということでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
警察からです。

毎日新聞の遠藤記者:
これ(6月と7月の情報提供は)警察からですか。わかりましたありがとうございます。

司会者:
はい。続きまして、それでは中のレーン後ろもう注文にいらっしゃる。ベストを着てらっしゃる、そちらお願いいたします。

ビデオニュースの神保氏:
ありがとうございます。ビデオニュースの神保といいます。あの、林理事長にお願いしたいんですけどもね。林理事長が理事長になられた、大きな意義というのは、やはり、こういう時っていうのは、得てして「組織の論理」みたいなのがあって、それぞれにいろいろ説明はあるんだけれども、結局世の中としてはね林さん。今回その学生が大麻と覚醒剤所持のために逮捕されましたと、いざ聞いてみたら、9ヶ月前あるいはいつからかはともかくとして、以前からもそういう疑惑があったんだっていう話が出てきて。「なんだそれは」と世の中の多くの人が思っている。

ビデオニュースの神保氏:
それから、今回も2週間、実際には見つかってから警察に出さなかった。その真意はですね、今その副学長からまたいろいろご説明はあったんですけど、どう見ても外から見ると、「これ、やっぱり日大やばいよね」と、「おかしいよね」という風に思われてると思うんですね。それを林さんが単に「これは捜査中だから話せない」、「いや、これは組織の組織でちゃんとやってるんだからもう特に言うことない」っていうことでは……。

林真理子(日大理事長):
「私が言うことない」という風に取られましたのは、本当に申し訳ございません。そんな風に申し上げたつもりはございませんけれども、ここ組織論言うつもりはございませんが……。どうぞ(質問を)お続けください。

ビデオニュースの神保氏:
それで、林さんとしてはね。結局明らかに、(日大に)何らかの問題があったから、このようなことになっているわけですよね。それは、それぞれに個別の説明があるのはわかったんですけども。林さんとしては結局、どこに問題があったのかっていうことをね、いわゆるその大学の組織の論理ではなくて、林真理子さんとしてですね、ぜひお話いただければなと思うんです。そのどこに問題があり、それは今、どうしたらいいという風に、林さんが思っておられるかっていうことを、ぜひ、あの、自分の言葉でお話いただければと思います。

林真理子(日大理事長):
わかりました。私就任してから、ほとんどスポーツの方はですね、澤田副学長、(酒井)学長の方にもちろんお聞きするという立場でございまして、はっきり申し上げて遠慮がございました。それは私にはあんまりスポーツのその組織がわからないし、昔からいる監督とかそういうコーチの方もよく知りませんし、なかなか、彼らのグラウンドに行く機会もございませんので、そういうことは教学の方に任せるべきだという風に思っておりましたが、考えてみますとですね、そちらの方に手がつけられなかった。
実は一番重たい問題を抱えていたのはこのスポーツの分野だったということを、今皆様の質問から認識いたしました。であの、本当に皆様の言う通り私の分野でないから知らないということはもちろん、そんなことは申すつもりはございません。もう私の方でもっと積極的に、遠慮せずにどんどんいくべきだったなという風に今考えております。
それは私にとってちょっと遠慮すべき分野でございました。スポーツ部の関係の方々何んていうんですかね、他の文系の方々とは、親しくお話できてもちょっとスポーツ関係の方とは距離を置くというような、そういう私の、そういう心理が、今回もこのようなことがあった時にですね。ちょっと影響しているのではないか、と思って、ちょっと考えております。
これからは、もう少し酒井学長と、本当に相談しながらもっとぐいぐい行くべきだったという風に思っております。これは本当に言い訳になりますけれども。就任して1年、いろんなことをやってまいりました。人事ですとか、訴訟ですとか。本当にいろんなことをやっておりましたが、本当にスポーツの方(の組織改革)は少し後回しにしていたというのは事実でございますので。
今日、このような問題が生じましたということを、私は本当に厳粛に重く考えております。これからは酒井学長と一緒に、この本当に、改革をスポーツの方に手を伸ばしていかなければいけない、という気持ちでいっぱいでございます。

ビデオニュースの神保氏:
それは理事長は結局、元々理事長になられたのはスポーツの部分に問題が起きて、不祥事が起きて(林さんが)理事長になられたわけなんですけど、これまで(スポーツの組織改革が)手付かずだったとしたら、今のお話は、これからそのスポーツの機構やあり方についても、理事長がそれこそ先頭になってですね、メスを入れていく、機構を改革したい、という意思表明であるという風に受けとめてよろしいでしょうか?

林真理子(日大理事長):
それはもちろん学長がいますので、学長と相談しながらそういうことをやっていきたいと思っております。酒井学長も同じ認識だと思っております。このような問題がありました時に、酒井学長とお話する機会がありましたが、その時酒井学長が「自分たちがこの1年間、本当に一生懸命やってきたけども、ちょっとスポーツの方が手つかずだった」というようなことをおっしゃっていまして、私も今同じ考えでございます。
これからは、酒井学長と、2人。一生懸命やっていきたいと思っております。一生懸命という言い方は、ちょっと素人くさいですけれども、本当にやらなければいけないこといっぱいありますが、ちょっとスポーツの方もきちんといろんな委員会を立ち上げて、このようなことが二度と起こらないように考えていきたいと思っています。

司会者:
続いて、開始から2時間が経過いたしました。これ以降ご質問をされる方におかれましてはできるだけ端的に手短にご質問いただければと思います。どうぞご協力のほどよろしくお願いいたします。それではですね。こちらの手前のレーンの前から3列目の方、お願い致します。

産経新聞の宮野記者:
産経新聞の宮野と申します。昨年11月の学生側の大麻のようなものを吸っ(てい)た、っていう情報提供に関してなんですけど。こちらっていうのはあの、警察通してだったと思うんですけど、「警察関係者の方にも相談した」と(澤田副学長は)おっしゃったかと思いますが、警察の方には説明していないという風に聞いてよろしいでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
はい。

産経新聞の宮野記者:
こちらなんですけど、なぜ警察には相談しなかったのか、っていうのをお伺いしてよろしいですか。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
(警察)関係者の方に確認をし、アドバイスをいただいて、それで納得をしたからだろうという風に思います。

産経新聞の宮野記者:
ちなみになんですけど、相談した主体といのは、その澤田副学長ではなく、別の方が相談したということでしょうか?。誰が相談したんでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
アメフト部の者です。

産経新聞の宮野記者:
部の者(ですか)。(アメフト部の)監督とか(では)?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
(アメフト部の)監督ではございませんが、まあ(アメフト)部の関係者です。

産経新聞の宮野記者:
警察関係者と言いますのは、例えば「警察」ではない、という理解でよろしいんですかね。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
警察ではないというか、警察の方ではある。が、それは所轄の警察署とかそういうことではないということです。

産経新聞の宮野記者:
警察官の方には相談をしたっていう理解でいいですか?今回(薬物事件の)その対応についてなんですけど、そもそも警察に相談しなかったことっていうのは適切なんでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
今考えれば、(所轄の警察に)相談をしておいた方がよかったのかもしれない、とは思います。ただ、その時の判断では経験のある方、警察の方に話を聞いて、納得をができる回答だったということ。(警察関係者からの助言)によって、そのように判断をしたものと理解をしております。

産経新聞の宮野記者:
わかりました。あと確認なんですけど、「警察からの情報提供」というのは昨年の12月が初めてという理解でよろしいですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
そうですね。私の認識しているところでは、そうでございます。

産経新聞の宮野記者:
あと、今後(の対応)についてお伺いしたいんですけど、何かその、第三者委員会とかそういう何か組織を立ち上げての、何かその検討というかそういうものの考えなどはあるんでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
現時点では、まだそこまではありません。

産経新聞の宮野記者:
そうなりますと、先ほどちょっと、おっしゃっていたヒアリング(聞き取り調査)等を進めるという理解でいいですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
あの、我々の調査はまだ終わっておりませんのでさらに続けていきたいと考えてます。

産経新聞の宮野記者:
ありがとうました。

司会者:
続きまして、それでは真ん中のレーンの前から2番目の方に、マイクを回していただいていいですか?お願いいたします。

時事通信の伊藤記者:
時事通信の伊藤です。澤田さんにお聞きしますけれども、先ほどリーグ戦の参加するかしないかについて、「明日期限で、回答を求められている」という風におっしゃってますけど、どのように回答されるんでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
まだ決定しておりません。

時事通信の伊藤記者:
今から、まだ、今日(今年の日大アメフト部のリーグ戦への参加の回答を)協議するっていう形ですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
監督等と協議をする、というつもりでおります。

時事通信の伊藤記者:
すいません。あと、今ヒアリング(聞き取り調査等を)されてる中で、今回の薬物の使用が複数人の(アメフト)部員が関わっていった、っていうことが明らかになった場合に、今後の(日大アメフト部)部の相続、っていう意味では、今の形で存続させる方向(ですか)という、たらればになるんですけれども、どういう風に(澤田副学長は)お考えですか。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
まあ、(複数人が大麻の使用に関わていた場合については)仮定の話なので、よくわかりませんが。それは複数、多数の者が関わっていたというのであれば、それを前提に(日大アメフト部の存続・処分などについて)考えなければならないと思っています。

時事通信の伊藤記者:
わかりました。ありがとうございます。

司会者:
続きまして、それでは同じく、真ん中のレーンの中央側にいる女性の方、(マイク回しを)お願い致します。

日刊スポーツの中山記者:
すいません。日刊スポーツの中山と申します。あの、林理事長に伺いたいんですが。先ほどの質問のちょっと続きではあるんですが「そのスポーツの方(への介入)に何か遠慮があった」という風な言い方を(先ほど)設定されていたと思うんですけども、その(日大へのスポーツ部門の介入への)遠慮ってのはなぜ遠慮されていたのか?ということと、あと(林さんが理事長に)就任される時に、その(日大の)改革をやるということで、やっぱり林さんが(日大に)乗り込むということに関しては、いろんな人(世間の人々)がそういう風な期待もあって、(メディアを通じ林理事長を)見ていたと思います。

日刊スポーツの中山記者:
今の段階で、(林理事長が)大学にいることで、(日大の内部の人間に)その物が言えるか、物が言える環境にあるか、ご自身がですね、そういう環境にあるか、そこら辺の感想をどういう風にお持ちなのか、お聞かせください。

林真理子(日大理事長):
私が(日大の中で)物が言えるかどうかってことですか?これは自由に言っておりますけれども、誰かに何か言う時にどうのこうの(遠慮や忖度がある)っていうこと、ですか?それは全くありません。(日大)本部で(の)会議の時も自由に(学長や理事など日大の指導者層などと)会話しております。会話しております。あの、そうですね。全く遠慮せずに会話しておりますけれども。

日刊スポーツの中山記者:
(日大の)スポーツの方に遠慮があったという風に(おしゃっていましたが)、どういう…(風なことでしょうか)?

林真理子(日大理事長):
遠慮があったっていうのは、所詮、私はちょっと(スポーツ部門の組織やあり方が)わからないしという、そういう気持ちが多分あったんではないかという風に思っております。わからないっていうのは、なんていうんですか、そういう機構ですとか、システムについて、よくわからないので、ちょっと私がこういうところ(スポーツ部門)で口を挟んではいけないのではないか、という気持ちがあったのは事実でございます。あったのが事実です。

日刊スポーツの中山記者:
でも、過去にアメフト部の「(悪質)タックル問題」ですとか、そのスポーツに関して(世間の)信頼がちょっと落ちてるような状況に発展した部分もありますけども、そういう風なこと(これまでの日大の不祥事)を受けても、やっぱり遠慮の気持ちの方が先に走ったということなんでしょうか?

林真理子(日大理事長):
遠慮というよりですね。何んて言うんですかね。あの、もう今となっては、もう遠慮もないんですけれども。(日大)アメフト(部)に関しましてはですね、非常に優秀だと聞いている(募集した)コーチ・監督もおりますので、こういう人たちに任せておけば大丈夫ではないか、というそういう安易な気持ちもあったことも、確かだと思っております。

司会者:
はい。続いて、その後ろにいらっしゃる方。(ご質問)お願い致します。

テレビ朝日の阿部記者:
テレビ朝日、阿部と申します。すいません、澤田副学長に1点伺いたいんですけれども、18日の警察への相談の時点で、告発文が一つ、契機になったという風におっしゃっていましたけれども、そのタイミング(での警察の相談)っていうのは今でも間違いなかったという風にお思いですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
遅くなかったかという意味ですか?

テレビ朝日の阿部記者:
はい。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
……まあ、今から考えれば、もう少し早く報告していてもよかったのかもしれませんが、あの時点での判断は間違いではなかったのかなと考えています。

テレビ朝日の阿部記者:
逆に言いますと、告発文があったから(警察への)通報、(警察と)相談した(わけですよね)。なかった場合は、そのまま、何をきっかけに相談するつもりだったんでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
まあ、(薬物を使用していた学生が)自首できる状況になれば、自首をさせるとともに報告をしたと思います。

テレビ朝日の阿部記者:
(薬物使用の学生を)自首させられる、そういう、こう、おそらく自首させられるだろうっていう気持ちでいらっしゃったっていうことですか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
そうできると思っていました。

テレビ朝日の阿部記者:
ありがとうございます。もう一点ですね。今回、アメフト部の体質の問題かどうかは、これから(わかること)だと思いますけれども、あの、林理事長に伺いたいんですが、「悪質タックル」(問題)の騒動の後に、(アメフト部の)あの監督であるとか、コーチをOB以外の方で固めたい、とで今ただ、ヘッドコーチが現役でOBの方がやられてるという風に聞きましたけれども、それについて、それは事実ですか?

林真理子(日大理事長):
これは、あの、立命館出身の方が(ヘッドコーチについては、)お辞めになって、(現在のアメフト部のヘッドコーチは)本学出身の者になったという風には聞いております。この方(日大OBのヘッドコーチ)が優秀だという風に私は聞いておりますけれども。

テレビ朝日の阿部記者:
それに関しては、また(林理事長就任以前の)体制を戻したというか、一度取っ払ったものを元に戻したという認識(でいい)ですか?

林真理子(日大理事長):
その「体制」という言葉でございますけれども、そのスポーツというものはその体制というよりも、本当にその(実力が)適した人が学生を見る、そういうことだと思っておりますので。その体制というよりも、その現場で本当にそういうコーチ、ヘッドコーチそういう監督、そういう優秀な人が学生を見るということでその体制という風に私は考えていないんですけれども。そこにあの本学(日大)の出身とか、そういうことは私はスポーツには関係ないと思ってるんですけれども。

テレビ朝日の阿部記者:
その、(今回の日大での薬物事件は、)「(日大アメフト部の)悪質タックルの問題」とはこれは全く別物(ですか)?

林真理子(日大理事長):
はい。それはもう悪質タックルはもう、学校絡みの本当に本当にもう、事件でございます。(悪質タックル問題は、)本当に、もう本当に、ちょっと(大学内外に対して)申し訳ない事件でございましたけれども。今回は全く違うと私は考えております。

テレビ朝日の阿部記者:
他の(日大の)部活への波及というか、(薬物などに関する)調査を進める予定はありますか?

林真理子(日大理事長):
それはもう澤田先生(副学長)・学長と相談しながらやっていくつもりでございますけれども、もうこう(薬物事件による日大学生の逮捕に)なりましたからには、もう本当にきちんと、これこそ本当に(日大のスポーツ部門の)体制を整えて、何かしないと、ちょっと私ども(日大は)非常に大きなスポーツ部、いくつも抱えておりますのでこれはこれを契機にきちんと(薬物への対策などを)しなければいけないと考えております。

テレビ朝日の阿部記者:
ありがとうございます。

司会者:
はい。それではお1人手を挙げていた、後ろの方ですね、一番奥のレーン(の方)お願いします。

オルタナの吉田記者:
ありがとうございます。サステナビリティやESG(ガバナンスや環境、社会など企業活動の指針)を専門にしているオルタナ(ニュースサイト)の吉田と申します。今回の件に限らず、そのガバナンス改革の進捗について、林理事長にお伺いしたいと思います。(林理事長の日大)新体制になって1年が経ちますけれども、ガバナンス改革がまだ道半ばかと思うんですが、今感じている課題と、どのように(がバンスの不全などの問題を)対策していくか、また、(日大の)ガバナンスが改善されてきた、と思えるような、実感される出来事がこれまでであれば教えていただけますでしょうか?

林真理子(日大理事長):
はい。あの、ガバナンス(改革は)道半ばでございますけれども、人事(を)刷新しましたので、(日大)内部のこの本部の空気はかなり違っていると考えて、おります。そして、(田中英壽前日大理事長などの旧経営陣への)訴訟問題(を)いくつか起こし、そして本当に原因が何だったのかという(ことで)、私どもの方で特別調査委員会をつくりまして、最終報告ももうじき出て(くる予定で)おります。
私の方では、そういうようなガバナンス(改革)をやっておるつもりでございますが。今、感じている(日大の組織体制の)課題というのはですね、本当にいろいろございます。今ここに(薬物事件の説明に関し会見場で会見して)いることが、一番課題でございますけれども、私どもが一歩一歩積み上げるように、ガバナンス、いろいろ改革やってきたわけでございますけれども、1人の学生がこういう(薬物事件で逮捕されるという)不祥事を出している。その背後にあるものをまだきちんと把握していなかった。
私達(日大)は今7万人の学生を預かっているわけですから、7万人1人1人に(日大として)責任があって、その7万人のうちの1人誰かが何かを起こすということは、こういう風に大きな(社会的な)問題になる、ということに、私はもっと気づきべきだったなという風に思っております。
これが、私が今感じている課題でございます。急に足元をすくわれた、様なそんな思いはいたしましたけれども、これは理事長になり、7万人の学生を預かっているからには当然あるべきことだったんですけれども、私が想像していなかったということは、本当に理事長として反省すべきことがあったという風に思っております。ええ、学校・大学を運営するということは本当に、本当に、私はもっと大きなところ(日大の組織全体)を見ていたつもりだったんですけども、7万人の学生1人1人をもっ時ちんと見なきゃいけないということを、今つくづく感じております。そのためにはもう、本当にきめ細かく、きめ細かく、いろんないろんな(日大内部の)委員会をつくり、いろんな(日大全体の組織)体制を整えていかなければいけないと、今実感しているところでございます。

オルタナの吉田記者:
はい。ありがとうございます。

司会者:
はい。それでは、一番前の列の方、奥のレーンの一番前の方、(ご質問を)よろしくお願いします。、

読売新聞の宇田記者:
読売新聞の宇田と申します。林理事長に伺います。(日大の)改革についてなんですけれども、先月行われました就任1年の会見ですと、改革(の進捗具合)については、現状は6合目という認識を示されています。改めて今回の件(日大アメフト部の薬物事件)を受けまして、現状どのように認識されているか、そこを(お伺いしたいです)。

林真理子(日大理事長):
(改革の進捗具合は)6合目からかなり、(大学の改革は)後ずさりをしてしまったという感は免れません。これは本当に無念なことでありますけれども、(改革は)後ずさりを致しましたけれども。これを私どもこれ(今回の薬物事件をめぐる騒動)をですね、大きな契機と考え、ここで体力つけて、また一気に(大学の改革について)7合目まで登っていきたいという風に思っております。

読売新聞の宇田記者:
細かい話なんすけども、(今後)7合目に登りたいことは、現状としても(日大の改革の進捗具合は)6合目という認識でよろしいですか?

林真理子(日大理事長):
6合目からかなり後ずさりしております。こういう風に、皆様方に私達(日大)の体制のこういう欠陥を指摘していただきまして、これを謙虚に受けとめて、もう少し連絡体制いろんなものをきちんと精査して、築き上げていかなければいけないと本当に考えております。

読売新聞の宇田記者:
ありがとうございます。すいません、もう一点で(ありま)して、卒業したアメフト部員の薬物使用について調査するご予定はありますでしょうか?

林真理子(日大理事長):
これ(卒業生への薬物調査について)は澤田副学長からお答えさせていただきます。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
卒業生について何かあるのであれば、それは警察において捜査をされるものと認識しております。

読売新聞の宇田記者:
現状大学では(卒業生に対して調査はおこなわ)ないということでよろしいでしょうか?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
大学の方で直接(アメフト部の)卒業生からということは、今のところは考えておりません。

読売新聞の宇田記者:
分かりました。ありがとうございまず。

司会者:
それでは、ご質問以上でよろしいでしょうか。最後にあの手前のテーブル前から4列目の方お願いします。

東京スポーツの加田記者:
すいません。東京スポーツの加田と申します。一つだけ確認させていただきたいんですけど、ヒアリングが4月6日から始まったという話で、アメフト部の寮生の帰省があって、なかなかヒアリングが難航したって話があったんですけど。文理学部の日程確認しましたら7月31日まで授業を行ってたんですけど、アメフト部の方結構、文理学部に所属されてると思うので(アメフト部の寮生は帰省していないのではないかと考えられるんですが)、そこのヒアリングが難航した理由っていうのをもう1回お伺いしてもよろしいですか。

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
(アメフト部の寮生へのヒアリングや持ち物調査などの調査が)難航したというのではなくてですね、試験とか授業とかがありましたので、夕方からしかできなかったということを申し上げたんですが。ですから、1日2人とか3人ぐらいしかできずそれを日々続けたと申し上げたつもりでしたが。

東京スポーツの加田記者:
そもそも薬物ってその犯罪だと思うんですけど、講義とか土日とか(よりも)優先しなくて大丈夫だったんすかね?

澤田康広(日大副学長〈学生・就職・スポーツ競技担当〉):
ですから、明確な違法薬物の所持ということまでは認識をしていなかったということかもしれません。

東京スポーツの加田記者 :
わかりましたありがとうございます。

司会者:
はい。それでは、以上をもちまして質疑を終了させていただきます。会見者は退出をしてください。(林真理子理事長らが会見場を退出)

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【批判・物議】YouTuberあやなん(31)の離婚発表に批判の声「都合よく正当化してる」 一方で「東海オンエア」やてつや(30)に批判の的に…

 9月7日の夜にSNSで突然、YouTuberでインフルエンサーのあやなん(31)が元夫のしばゆー(30)との離婚を発表したが、この件に関して東海オンエアのファンとみられる人々やこの件を見てきた人々がSNSで意見を表明し、論争が繰り広げられている。

 東海オンエアのファンの一部からは「あやなんが勝手に正当化している」や「やっぱり、あやなんはやばいやつだった」と批判する声が上がる一方、あやなんを擁護する声も多く上がり「あやなんは東海オンエアにいじめられていた」や、人気YouTuberグループ「東海オンエア」のリーダー・てつや(30)について「峯岸にもワンオペさせてみたら?一つの家庭が潰されたね」や「東海オンエアの空気感はやばい」と、東海オンエアにも批判の矛先が向かっている。

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【離婚発表】あやなん(31)が「東海オンエア」しばゆー(30)と4月に離婚していたことをSNSに投稿 昨年に離婚めぐり”一触即発”騒動に発展も

 YouTuber・インフルエンサーのあやなん(30)が7日、自身のX(旧Twitter)のアカウントを通じ、人気YouTuberグループ「東海オンエア」のメンバーで、夫のしばゆー(30)と離婚していたことなどを報告する投稿をおこなった。

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