2月14日のNHKの定例記者会見で今年度（3月）いっぱいでのレギュラー放送終了が発表された、タモリ（78）が出演するＮＨＫの紀行・教養番組『ブラタモリ』だが、ここへ来てある論争が巻き起こっている。大学教授の男性がＳＮＳに、ブラタモリについて高齢男性（タモリ）が若い女性（アナウンサー）に知識をひけらかす、いわゆる”マンスプレイニング”の構図があることを指摘し批判したのだ。

　この発言に対して、番組としてはむしろタモリも専門家（性別を問わず）から教わることも多いため、知識をひけらかしていたわけではなく、そもそも「（この大学教授が）番組を見ていなかった」のではないか、とこの大学教授への批判がかなり見られた一方、「タモリに付き添う女性アナが別に男性アナでもいいはずだ」や、「（タモリのしゃべりと女性アナのしゃべりに不均衡があった」など擁護する声もあり、ネット上では賛否両論が渦巻いている様子だ。

　ただ、タモリの博識ぶりやそのキャラがなければこれほど「ブラタモリ」が人気を博すことはなかったはずで、博識な高齢男性と素人目線の女性アナウンサーというこの構図だからこそここまで人気コンテンツになったのも間違いない。

　「ブラタモリ」の構図に女性差別的な要素があるのか、ないのか、議論は平行線をたどりそうだ。