ジャニーズ事務所に所属し、俳優やタレントととして活躍している”キムタク”こと、木村拓哉（50）が現在炎上中だ。先輩で事務所の新社長の東山紀之（56）が7日にジャニーズ事務所として記者会見を開いた直後のインスタへの投稿で、木村が「Show must go on（訳：舞台は続けなければならない）」ドヤ顔写真の意味不明の投稿をしてしまい、ネット上で「空気を読めてない」や「ダサい」という批判の声が相次いでいるという。

　問題となっているInstagramへの投稿は、下の写真だが、「Show must go on！」（ショー〈舞台〉は続けなければならない）という文字とともに、敬礼のポーズでドヤ顔を決めている写真を添えていた。「Show must go on!」というのは、19世紀以降の舞台（ショー）やサーカスなどの見世物などの業界で使われている慣用句で、ロックバンド「クイーン」の楽曲にも”The Show Must Go On”というタイトルのものがある。何があっても舞台（ショー）を続けなければいけないと直訳でき、役者や芸人はたとえ肉親や親しい人物が亡くなるなどの逆境があろうと舞台の仕事を続けなければいけない、という意味で解釈されている。

　また、ジャニーズ事務所の長年の社長だった故・ジャニー喜多川氏はモットーとして「Show must go on.」を挙げていたという。生前、喜多川氏は舞台にかける思いは並々ならぬものだったらしく、一部ファンも同氏が亡くなった際には、SNSで「Show must go on」と綴る人が相次いだという。

　問題となっているのは、木村がどういう意図で、この言葉を投稿したのかという点だ。考えられるのは、３パターンだが。

①世間やジャニーズ事務所の東山新社長た新体制はジャニー喜多川氏を否定したが、自分（木村）は今もジャニー喜多川氏を尊敬しているという密かな抵抗。

②今回のジャニーズの性加害問題という逆境がありながらも、ジャニーズのタレントとしてショー（舞台・芸能人とすいての仕事）を続けなければいけないという決意表明や後輩タレントへの激励。

③単純にかっこつけたかった。

木村がその後、この件について発言したりＳＮＳで発信したりしているわけではないので、真偽のほどは不明だが、おそらく②と③の中間というのが本音ではないかと思う。ただ、決意表明にしろ激励にしろ、ジャニー氏のモットーとされていた言葉を使用してしまったことは軽率としか言いようがないし、かっこつけたドヤ顔の写真を会見直後のタイミングで投稿しているのは、危機管理上やセンスとしていささか問題があるように見える。

　ネット上では木村の不用意な発信・写真の投稿について批判する声が相次いでいる。多いのは、「なんでジャニーさんのモットーなんだよ」という声でやはり、7日の東山紀之新社長と藤島ジュリー景子前社長のジャニーズでの性加害に関する記者会見で謝罪し喜多川氏との決別を宣言した会見の後に、ジャニー氏のモットーを使いドヤ顔を決めている写真を投稿し、ジャニーズは本当に反省しているのか、と疑念を抱かせかねない発信をおこなったことを批判するものだ。

　さらに、今回のジャニー喜多川氏の児童虐待・性加害の被害者からなる「ジャニーズ性加害問題当事者の会」のメンバーも木村が今回の「ジャニーズ性加害」問題を直視しないで、先に行こうとしていると苦言を呈する意見や不謹慎ではないかという声が相次いだ。

　この点についてもネット上では「被害者を軽視している」や「感覚がずれている」という声も相次いだ。

　その後木村は9月11日までに批判の声を意識してか、特に謝罪や釈明の言葉もないく無言で投稿を削除している。これについても批判する声は少なくなく、現在絶賛炎上中という状況だ。

　木村が例の投稿をした真意や理由は不明で、実際何も深いことを考えずただかっこいい言葉で自身の心境を表現したかっただけなのかもしれないが、にタイミングや内容が最悪だったこともあり炎上は続きそうだ。すでに木村がＣＭに出演してきたマクドナルドはジャニーズ事務所との契約の更新をしないことを発表するなど木村の芸能活動にも影響が出始めているだけに、今回の騒動は木村のタレント生命を揺るがしかねない事態となっている。