3月27日午後2時ごろ、東京・千代田区の出版社『秋田書店』の建て替え工事中の本社ビルで火災があり、一時激しい炎があがり周囲に多くの黒い煙が立ち込めるという様子だったといい、周辺は騒然となったという。

　消防が駆け付け、懸命な消防活動の結果、約2時間半語に火が消し止められたという。工事現場にいた作業員2人がけがをして病院に搬送されたといい、当時現場には20名ほどが作業にあたっていた。

　秋田書店は漫画雑誌『週刊少年チャンピオン』の発行元として有名で、現在は東京・文京区のビルに仮本社を構えており、秋田書店の出版関係者らは無事だったと思われる。また、漫画関連の資料や原稿も無事であると推測される。

　秋田書店は公式SNS（X）で本社ビルの解体・建て直し工事に際して、工事現場の”仮囲い”に板垣恵介氏原作の人気格闘漫画『刃牙』のキャラクターのイラストを掲載し、「市場最強の親子喧嘩により本社屋は倒壊いたしたました」と文字も付け加えており、漫画を中心に取り扱う出版社ならではの冗談を込めた、ファン興奮の、粋な演出をおこなっていた。

　しかし、今回の火災で改めてこの演出がクローズアップされ、火災によりビルが倒壊しかけるという、冗談が正夢になってしまったかのような状況に、SNSでは「シャレになっていない」というコメントや「怖すぎる」というコメントが相次いでいる。